善戦するも表彰台には届かず/全日本学生選手権

2025.08.23

ついに始まった全日本学生選手権(インカレ)。大会1日目と大会2日目には上半身のみの攻撃が許されるグレコローマンスタイルが行われた。準々決勝に3選手が進出するもベスト4とはならず。悔しい結果となった。

◆8・21~24 全日本学生選手権(駒沢屋内球技場)
▼1、2日目
[男子グレコローマンスタイル]
▼63キロ級
遠藤 —— 1回戦敗退
吉田煌 ——1回戦敗退
三島 ——1回戦敗退
國年 ——3回戦敗退
▼77キロ級
加藤 ——1回戦敗退
小嶋 ——5位
▼82キロ級
村井 ——1回戦敗退
森 ——5位
▼97キロ級
菊地 ——1回戦敗退
上西 ——2回戦敗退
大浦 ——5位

 77キロ級に出場した小嶋啓斗(営1=鹿島学園)は2回戦で小川(九州共立大)との対戦。試合は1-3とリードを許したまま迎えた残り13秒。場外押し出しと判定され当初は1点かと思われたが、ここでチャレンジを要求。その結果テイクダウンが認められ2点に修正された。さらに相手の反則で追加の2点を獲得し、一気に5-3と逆転。残り時間相手の攻撃を冷静に凌ぎ切り、劇的な勝利を収めて翌日の準々決勝進出を決めた。

 大会2日目、準々決勝で森洋勝(農3=花咲徳栄)が迎えた相手は神大の服部。第1Pは明大のペースで試合が進む。相手のパッシブからグラウンドでの勝負に持ち込むと、ローリングから点を獲得。「最初のパッシブの取り合いで寄せて、自分の入りとしてもいい入りができた」(森)。3-0のリードで前半を終えた。後半は「最初から変に抜くと、どんどん詰められて、きつくなるからもっと自分から前に前にと言われた」(森)とハーフタイムに話したというように、序盤から激しい攻防を見せる。しかし、パッシブから相手の有利な体勢で試合を再開すると、ローリングから点を取られてしまい、3-3の同点に。巻き返しを図るも、相手の守りを崩せず、試合終了。5位で大会を終えた。

[近藤陽紀、虻川隼人]

試合後のコメント
小嶋
――5位という結果をどのように捉えていらっしゃいますか。
 「これ(準々決勝)を勝ち上がりかった気持ちです。弱い相手ではなかったのですが、勝てない相手でもなかったので、練習が足りなかったなと思います」

――2回戦を振り返っていかがでしたか。
 「相手が最後、少し体勢が浮いていたので最後取り切れたので、そこは最後諦めないでいけて良かったなと思います」

――準々決勝の相手にはどのような印象を受けましたか。
 「力強くて結構押してくるタイプだったので、横にさばけたりできたらいいなと思っていたのですが、できなかったです」


――準々決勝を振り返っていかがですか。
 「結構押せてはいたのですが、中途半端な攻めが結構あったのと自分の体力がうまくかみ合わず、相手の方が研究されていて、悔いが少し残ってしまう形になりました」

――ハーフタイムで話し合われたことはありますか。
 「まずはしっかり胸を合わせて、自分から前に押して。横にずれるとどんどん詰められて相手も攻めてきてきつくなるからもっと自分から前に前にと言われて、それ意識して後半の最初スタートはできていたのですが、ばててしまいました」

――グレコローマンの総括をお願いします。
 「もったいない試合をしてしまったなという感じです。でも、トーナメントを見ても今回が多分一番チャンスあるトーナメントだったので、そのチャンスをモノにし切れなかったのは反省だなと感じました」