
新人戦で角本が準優勝、選手権は森が準優勝 計5人が表彰台に/東日本レスリング選手権
東日本学生選手権(春季大会)が3日間行われた。1日目は上半身のみの攻撃が許されるグレコローマンスタイルの新人戦、2日目は全身の攻撃が許されるフリースタイルの新人戦、3日目は両スタイルの選手権。明大からは2日目に7人の選手が出場し、角本大地(法2=上田西)が準優勝、小川滉(法1=自由ヶ丘)が3位の大健闘を見せた。さらに10人の選手が出場した3日目の最高成績は森洋勝(農3=花咲徳栄)の準優勝。フリースタイルでは小山内葵生(営3=埼玉栄)が3位、グレコローマンスタイルでは加藤佑規(営3=宇都宮商)が3位と3日間で計5人が表彰台に上がった。
◆7・9~11 東日本学生選手権(春季大会)(駒沢体育館)
▼1日目
[新人戦 男子グレコローマンスタイル]
▼60キロ級
角本――2回戦敗退
國年――1回戦敗退
▼63キロ級
三島――2回戦敗退
原田――2回戦敗退
吉田――2回戦敗退
▼72キロ級
和田――2回戦敗退
小川滉――1回戦敗退
▼77キロ級
瀬能――1回戦敗退
小嶋――2回戦敗退
▼82キロ級
村井――1回戦敗退
▼2日目
[新人戦 男子フリースタイル]
▼61キロ級
角本――準優勝
▼65キロ級
吉田――2回戦敗退
▼74キロ級
和田――3回戦敗退
小川滉――3位
小嶋――1回戦敗退
▼79キロ級
瀬能――2回戦敗退
村井――2回戦敗退
▼3日目
[選手権 男子フリースタイル]
▼61キロ級
小山内――3位
志村――準々決勝敗退
葛城――2回戦敗退
▼65キロ級
高塚――2回戦敗退
▼74キロ級
西村――1回戦敗退
▼79キロ級
渡辺―-1回戦敗退
▼97キロ級
大浦――1回戦敗退
[選手権 男子グレコローマンスタイル]
▼63キロ級
遠藤――1回戦敗退
▼77キロ級
加藤――3位
▼82キロ級
森――準優勝
1日目のグレコローマンスタイルに初出場したルーキー・吉田煌(政経1=花咲徳栄)は準々決勝で拓殖大の満永と対戦した。試合開始1分、相手に技を取られ4点を失うも、グラウンドでローリングを返し6点を獲得。その後も優位に試合を進め、前半を6―9とリードで折り返した。後半は両者譲らぬ攻防が続いたが、試合時間残り10秒で足を取られ4点失い逆転を許し試合終了。「相手の方がグレコをやっていて、最後に跳ね上げられてグレコの技で取られてしまったので、悔しかった」と振り返った。惜しくも準決勝進出とはならなかったが「初めてなので、楽しめばいいやと思っていた。緊張したが、楽しくできた」と手応えを感じていた。
2日目の新人戦で61キロ級に出場した角本は「今日はコンディションがとても良かった」と安定した試合運びを見せ、準決勝まで駒を進める。準決勝では幸先よく2点を獲得。その後も追加点を挙げ、残り5秒で決めた2点技で試合を制した。この試合を「想定していた相手ではなく、(負けるのではないかと)やばいかもしれないと思ったが、自分のレスリングがちゃんとできたので良かった」と振り返った。迎えた決勝戦では、先制点を挙げるもその後は失点を許し1―12で敗れた。それでも角本は「完全に格上の相手だったので自分がどこまでできるのか試そうと思って試合に臨んだ。結果的には点を取れたので良かったと思う」と準優勝の結果を前向きに振り返った。
3日目の選手権、森の初戦は神大の服部。前半はパッシブから先制点を献上してしまうも、リスタート直後にカウンターから相手を場外へ押し出し、すぐに追いつく。そしてお互いに流れをつかめないまま迎えた前半終了間際、背中から相手を倒し4点を獲得。5-1と相手を突き放して前半を終えた。しかし後半、攻めの姿勢を見せるも、相手に勢いを利用され倒されてしまい5-5の同点に。倒された直後、すぐに1点を返し再びリードを奪い、その後は相手にペースを握らせず、試合終了。決勝へ駒を進めた。決勝の相手は拓大の松崎。前半は両者にらみ合う展開が続き、パッシブから相手に与えた0-1で前半を終えた。「ハーフタイム中にコーチと最初の1分が勝負だぞという話をした」(森)と後半は攻めの姿勢を見せた。しかし、相手のパッシブなどから何度か有利な体勢に持ち込むも得点を思うように取れない。「グラウンドの勝負で点を取れないのが痛かった」(森)。その後はライン際の攻防から相手にリードを許してしまい、反撃を試みるも得点は奪えず試合終了。惜しくも準優勝で大会を終えた。
[保坂啓太郎、小松錦葵、虻川隼人、近藤陽紀]
試合後のコメント
森
——試合を振り返っていかがですか。
「決勝はスタミナや技術などの課題が見えてきました」
——今後の意気込みを教えてください。
「課題が見えてきたので、そこを直してもっといい試合ができるようにしたいです」
角本
——自分自身でどのような目標を立ててこの大会臨みましたか。
「勝てるところをしっかり勝って、危ないところも自分のレスリングをやるのが目標でした」
——大会に向けてどのような課題を取り組んできましたか。
「動きが単発なのが自分の悪いところだと言われていたので、連続して動けるようにと、ペース配分を考えて取り組んできました」
——今後の意気込みをお願いします。
「秋の新人戦は優勝したいです」
小川滉
——特にこだわって練習したところはどこですか
「がぶってからの展開と、重心の位置を意識して取り組んできたところが(試合でも)うまくできたかなと思います」
——2試合終えてコーチから何と声を掛けてもらいましたか
「取り切れるところがあったのに最後取り切れなかった。1点で抑えれば良かったところを2失点したところを修正していけたら良いなという声掛けをしてもらいました」
——準決勝を振り返っていかがでしたか。
「ここを勝てば勢いに乗れると思っていたので自分の中では頑張ろうと思っていたのですけど。(やはり相手が強かった感じでしょうか)最初は勝っていていい流れだったのですが、相手に(点を)取られてから思うように動けない展開になりました」
——今後の意気込みをお願いします。
「今後はインカレ(全日本学生選手権)があるので、そこで上位に行けるように頑張ります」
吉田
——本日の試合振り返っていかがですか。
「自分はグレコの練習をほとんどしていなくて、高校時代もグレコでほとんど試合に出ていなかったので、楽しめればいいやと思って出ていました。これまで試合で 一度もグレコで勝ったことなかったんですけど、1回戦は勝てて良かったです」
——楽しむという部分で、今大会はどのような気持ちで挑んでいましたか。
「自分はフリー(スタイル)をメインでやっていて。投げが全くできなくて、絡みが得意なので、絡んでから取れればいいなと思っていました」
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