
和田、樋口が3回戦、石橋は1回戦で敗退/全日本学生選手権
日本武道館を舞台に行われる学生個人戦の最高峰・全日本学生選手権(全日本)。明大からは和田壯太主将(法4=育英)、樋口隆太郎(商3=明大中野)、石橋拓登(政経1=東福岡)の3人が出場した。
◆7・5、6 第72回全日本学生選手権(日本武道館)
▼和田――3回戦敗退
樋口――3回戦敗退
石橋――1回戦敗退
[1日目]
1回戦では向井(大産大)と対戦した和田。序盤から積極的に仕掛けるも互いに技が決まらず試合は膠着(こうちゃく)状態に。「緊張もあり力んでしまって、あまり思うように技が出せなかった」(和田)。それでも粘り強い戦いを見せ、最後は相手の反則を誘い反則勝ちで1回戦を突破した。続く2回戦でも両者有効打がないまま延長戦へ突入。すると一転してアグレッシブな攻撃を見せ、最後はメンを決めて2回戦も勝利を納めた。「延長戦に入っても(相手に)打たれなかったら絶対に負けない。時間をフルに使って頑張ったので、何分やってもいいというぐらい気持ちの余裕を持つことができた」(和田)と主将らしく頼もしい姿勢を見せた。
「先日の関東学生選手権で国士大の選手と戦った時に力の差を感じた。基本を一からしっかりと見直し、その中で心を鍛えてきた」と語った樋口は、1、2回戦ともに延長戦に突入する苦しい展開が続く。しかしどちらもメンを決め、3回戦進出を決めた。「延長戦は一本打たれたら終わりだが、心を動かさず、雑にならないよう意識して戦うことができた」(樋口)。
一方、石橋は序盤にメンを奪うも相手の猛反撃にあい、惜しくも初戦敗退となった。
[2日目]
2日目は3回戦以降が行われた。和田は橋本(同志社大)と対戦。「先に反則を取られてしまって、そこから反則を気にしての攻防でメンを打たれたので、少し悔やまれるとこがではあるが、それ以外は自分の試合ができたかなと思って割と吹っ切れている」と振り返る。メンを取られた後は「絶対に取り返してやろうって→という気持ちで」果敢に攻めたが、2回目の反則を取られ敗戦した。それでも自身にとって初めての全日本の舞台で「最後に思い切った試合ができて、完敗の内容だったので悔いはない」と前向きに捉えた。また樋口は岩松(日体大)と対戦し、長い延長戦の末メンを取られて3回戦敗退となった。
9月7日には関東学生優勝大会(関東)が控えている。「一人一人が伸び伸びと自分たちの力を出し切れるようにチームづくりをしたい。そうすれば結果はついてくると思う」(和田)。個人戦での収穫を糧に団体戦で高みを目指す。
[加藤晃誠、堀口心遥]
試合後のコメント
和田
――全日本に向けて何か準備してきたことはありますか。
「この大会は前期最後の試合なので、自分のしっかり力を発揮できるようにということを心掛けて準備してきました」
――関東に向けて意気込みをお願いします。
「上を見すぎず、まずは全日本(優勝大会)の切符を手に入れるために、一戦一戦勝っていけるように頑張っていきたいと思います」
樋口
――〝自分の剣道〟とは具体的に教えていただけますか。
「基本に忠実な剣道。構えを崩さないことが自分は一番剣道において強いと思っているので、構えを崩さずに相手を動かす、相手を崩すという剣道を貫くことです」
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