試合後のコメント/全日本学生男女王座決定戦

2025.08.18

 6月14、15日に行われた全日本学生男女王座決定戦(王座)。決勝ラウンドに出場した武藤圭(法4=明大中野)、山本可偉(法4=国学院)、大場聖也(理工3=明大中野)、中島梨々香(商4=国学院)、木村有希(法3=明大八王子)、大野芳桜(農2=鷗友学園)に試合後インタビューを行った。

[男子]

――王座を終えた率直な感想をそれぞれお願いします。
山本 「4年間の集大成ということでやり切ったという感情が一言目です」

大場 「目標にしていた場なので、実際に出場できて、その雰囲気を味わうことができて。負けはしたんですけど、やっぱそこはまずできたかなという感じです」

武藤 「自分としては2回目の出場ということで、前回の雪辱を果たそうという気持ちで挑みました。前回と同様、近大に負けたということで悔しい気持ちはあるんですけど、自分の全力を出し切れたかなという気持ちはあります」

――王座を迎えるにあたって、チームとしての目標を教えてください。またどのような気持ちで臨みましたか。
山本 「楽しもうという気持ちは全員で共通していました。(王座は)出られるか出られないか分からないというところもあったので、出られた以上はこの機会を無駄にすることなく楽しんでいこうという気持ちは共通してやってきました」

大場 「(決勝ラウンドは)2回戦目(の相手)が近大というふうに昨日(6月14日予選ラウンド終了後)分かっていたので、普通にやっても勝てない相手だったら、できるだけ自分の全力をぶつけて。チームとして全員全力をぶつけて戦おうと思っていました」

武藤 「男子チームの目標がベスト4進出ということで、全然不甲斐ない点数ではあったんですけど、全力は出し切れたかなというふうに思っています」

――1試合目・追手門学大戦を振り返って、印象に残っていることはありますか。
山本 「シュートオフで5点を射ってしまったことです(笑)。自分としてはよく射てたと思ったんですけど、あまりいい点数ではなかったです。それでも残りの2人がしっかりとリカバリーしてくれたところで、このチームの強さが知れたかなと思います」

大場 「試射が終わってからの1回目なんですけど自分の中で、悪い状況からしっかり切り替えられて、しっかり当てることができたので、そこは良かったエンドかなというふうに思います」

武藤 「自分は1回戦目最後のシュートオフで、(結果としては)点数が1点差ということで、自分の(射った)9点で2回戦目進出できたっていうのが分かったのは本当に良かったです。昨日の個人の結果が(チーム内で)4位ということで、本当だったら上から3人が出場するということで、自分は出場できないという立場だったんですけど、話し合いをした結果、自分が3番手に入るということで(話し合いが)終わったので、迷惑をかけちゃいけないなという気持ちがあって。その中で9点入れて2回戦にいけたというのは良かったです。

――2試合目は強豪・近大と戦いました。感じたことがあれば教えてください。
山本 「相手も意外と人間だったなという感じで(笑)。世界選手権にも出て、王座を何十連覇もしているけれども、外すときは外しみたいな、そういう人間だったので、全く自分らと違う存在ではなくて自分らもそこに近づけるんじゃないかと、残り少ない日がやっていこうという一つの目標ができました」

大場 「もう少し自分たちができていれば、しっかり勝つことができたのかなと思いました。詰めの甘さとか、そういった部分をしっかりなくしていきたいなと思いました」

武藤 「山本くんと同じように(近大の選手も)思ったより人間なんだなと思いまして。ミスをするときはするし、みたいな感じで(笑)。王座は終わってもまだインカレ(全日本学生個人選手権)が残っているので、個人戦の方で近大の人たちに勝てるように頑張っていきたいと思います」

――王座を終えて形式としては世代交代になると思いますが、年間振り返って印象に残っていることがあれば教えてください。
山本
 「(自分たちは)自由奔放な代で、後輩もかなり癖が強かったけれども、その自由さをもって柔軟に対応してこの王座まで引き連れてこられたのは、全体を通して非常に良かったなと思いました。

武藤 「この4年間を通じて自由な感じとか、みんなワイワイしている感じとか、この明治らしさというのがすごく実感できた4年間で。全国大会にも個人としてもいろいろ出場することができましたし、本当に王座に最後こうやって出場できて、大学で一致団結して戦えたのは本当に良かったです」

――今回王座に出場して、来年度以降全国で戦っていく上で必要になってくると感じたものはありますか。
大場 「今回の1日目と2日目の結果を見ても、自分の実力が足りないなというふうに感じました。練習不足だったり、体力不足だったりとか、そういうところからしっかり練習をして、体力作りとかそういうところのブスだけじゃなくて、しっかり体作りとしていきたいなっていう風に思います。

[女子]
――王座を終えた率直な感想を教えてください。
木村 「まずはこの舞台に出られてうれしかったというのがまずあります。緊張もすごくあって、思うような結果は残せなかったんですけど、すごくいい経験をしたなと思います」

中島 「王座はずっと目標にしていた大会だったので、最後の最後に出場できてすごく達成感というか、うれしい気持ちが大きいです。今日は自分がチームの中で最年長ということで、チームをしっかり後輩たちを気にかけつつも、自分が一番いいパフォーマンスができるようにといろいろ考えつつ射つのがこれまでになかった経験なので、そういうところも楽しんで最後まで戦い抜けたので良かったと思います」

大野 「私はリーグ戦(関東学生女子1部リーグ戦)もワイルドカード(関東学生王座ワイルドカード決定戦)も結果を残せなくて、記録選考でも到底及ばない点数しか出せなかったです。結果が振るわなかったのに、他の3人のメンバーのおかげでこの舞台に来させていただいて、こんなに貴重な経験をさせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。今2年生なので、あと2回(王座に)出るチャンスがあるので、そこで先輩方のおかげで今年いただいたチャンスをしっかり生かして次につなぐ、次は自分が引っ張れるようになりたいと思います」

――それぞれ印象に残っている射があれば教えてください。
木村 「最後のシュートオフで自分が1番手で射線に立って、そこから応援の声もすごく聞こえてきて。ここで決めなきゃなという場面だったのですごく印象に残っています。その大事な最後のシュートオフで思うように射ってなかったのが一番悔しい点で、その両方の意味ですごく印象に残っています」

中島 「私は1セット目です。1セット目でみんな一番緊張していたと思うし、そういった中でもベストを尽くして、まず1回目ポイントを取れたというところで、チームとしても結構自信になったと思います。そういったところで1セット目を取れたというのは私たちとしても一番大きな収穫かなと思いました」

大野 「私は3、4セット目で、試射から2セット目まで、自分の中では納得の射を射てているのに全く点数が出ない状況で、あの時本当に焦ってしまって、もうどうしたらいいんだろうという気持ちでいっぱいだったんですけど、たくさん励ましてもらって、強い気持ちで3、4セット目を射てたので、自分の中では成長した瞬間だったんじゃないかなと思います」

――シュートオフというプレッシャーがかかる中で、どのような意識で臨みましたか。
木村 「シュートオフは1人1本で、これで試合の結果が決まるという大事な射ですし、王座に出るまでの過程をすごく思い出して、自分の射形とかも思い出して。そrでも思うように伸び切れなかったんですけど、気持ちいい射打てたなと思います」

中島 「本当に1人1本で、自分にとっても一回しか打つチャンスがないというところで、これまで以上に緊張感はありつつも、とにかくその前までのエンドと全く変わらない意識というところは一番大切にしていました。それでもシュートオフまでくると相手も自分たちもこれまでより気持ちも強くなって、その分緊張感も感じていました。そういったところにもっとこう打ち勝つような練習というところをもっともっと積んでおくべきだったかなという反省はあります」

大野 「他のシュートオフ以外のエンドでも意識しましたけれども、もう射線に入る瞬間に、今までなんか自分がミスしたこととかもう全部忘れて、絶対に当てるぞという強い気持ちをもって入ることを意識しました」

――今回の王座を踏まえて来年度以降全国で戦っていく上で何が必要になると感じましたか。
木村 「八幡山射場は風が吹かない射場なので、対外試合に出て旗を見て真っすぐ射つという経験。あと普通の対外試合でもしっかり一射一射シュートオフのことも考えながら、一射一射に全部魂を込める気持ちで練習していこうと思います」

大野 「私は今回リーグ戦、ワールドカードとオーダーで出させてもらっている身なので、こう一度(王座の)経験がある身として、まだで出たことがない子のことを励ませるぐらいに自分が点数を出して精神面でも励ませるようになりたいなと思います」

――王座を終えて世代交代になると思いますが、4年間を総括していかがですか。
中島 「4年間ほんとにあっという間に過ぎ去っていったなという思いが強くて。毎年毎年私はリーグ戦も出させてもらっていたんですけど、なかなかその王座につながるような結果が残せていなくて。そういった中で、最後の4年目という年で初めて王座に出場することができて、また選手としても出ることができて、感謝の気持ちでいっぱいという感じです。今回の王座のメンバーも私以外みんな下級生で、今後にもつながるような貴重な経験がみんなできたと思うので、今回のこの悔しさとか得た学びというところを、今後のチームをより一層強くするところにつなげていってほしいなと強く思います」

――ありがとうございました。

[堀口心遥]

決勝ラウンドの観戦記事はこちらから

関連記事

RELATED ENTRIES