念願の王座は男子9位、女子17位で閉幕/全日本学生男女王座決定戦

2025.08.18

 6月15日、つま恋リゾート彩の郷第1多目的広場にて全日本学生男女王座決定戦(王座)の決勝ラウンドが行われた。男子は初戦を突破するも2回戦で強豪・近大に敗れ9位タイに。女子は1回戦で長崎国際大に敗戦。17位タイに終わり、涙をのむ結果となった。

◆6・14、15 全日本学生男女王座決定戦(つま恋リゾート彩の郷第1多目的広場)
▼6・15 決勝ラウンド
 男子 明大――9位タイ
 女子 明大――17位タイ

 1日目とは異なり、大会2日目は各セット3人がそれぞれ2射を放ち、その合計点でセットを奪い合うオリンピックラウンド形式で争う決勝ラウンド。4セットマッチで、1セットにつき点数の高いチームに2点、同点の場合は両者に1点が加点され、先に5点以上獲得したチームが勝利となる。トーナメント戦で行われ、男子は近大、女子は早大が優勝した。

[男子]
 1回戦の相手は追手門学大。序盤は2セットを連取し、セットポイント4-0と優位な形で試合を進めた。しかし3セット目を47-48の1点差で落とすと、4セット目も奪われシュートオフにもつれ込む。一発勝負の緊張感に包まれた中、武藤圭(法4=明大中野)が9点を仕留めるなど22-21で接戦を勝利。「自分は(1日目の結果では)出場できない立場だった。(チームで)話し合いをした結果、自分が3番手として入ったので迷惑をかけてはいけないという気持ちがあった。その中で9点を入れて2回戦にいけたのは良かった」(武藤)と土壇場での勝負強さを発揮した。

 2回戦は昨年度王座優勝校・近大を相手に迎えた。「2回戦が近大と分かっていた。普通にやっても勝てない相手なので、チームとして全員全力で臨んだ」(大場聖也・理工3=明大中野)。1セット目こそ45-48と競ったものの、2セット目は7点、3セット目は10点差をつけられ、0-6のストレートで敗戦。それでも「世界選手権にも出て、王座で何十連覇している相手でも外すときは外す。全く自分たちと違う存在ではないことが分かったので、そこに近づけるのではないか」(山本可偉・法4=国学院)と手応えを口にした。

 目標としていたベスト4進出はかなわなかったが、2年ぶりに全国の舞台を味わった今大会。「4年間の集大成としてやり切ったというのが率直な感想」(山本)と王座での試合をかみ締めた。

(写真:涙する選手たち)

[女子]
 1回戦で長崎国際大と対戦した。「1セット目、一番緊張していた中で、みんながベストを尽くしてポイントを取ることができたのは良かった。チームとしても自信になったと思うし、一番大きな収穫」(中島梨々香・商4=国学院)。1セット目を44-39で先取する。その後は一進一退の展開となり、勝負の行方は一発勝負のシュートオフへ。しかしプレッシャーのかかる中得点を伸ばせず11-18で敗戦。直後には選手が涙を流し、顔を覆う姿が見られ「相手も自分たちもこれまでより集中している中で、緊張感に打ち勝つような練習を積んでおくべきだった」(大野芳桜・農2=鷗友学園)と悔しさをにじませた。

 ベスト8進出を掲げた今大会は1回戦敗退という結果に終わったが「今後の対外試合ではシュートオフのことも考えながら一射一射に全部魂を込める気持ちで練習していきたい」(木村有希・法3=明大八王子)と前を向く。4年ぶりとなる悲願の王座出場で得た糧は来年度への軌跡となる。

[堀口心遥]

試合後のコメントはこちらから

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