(4)安定性抜群のプレーヤー、木村涼
抜群の安定性
「とりあえず自分はカットができないと意味がないから、そこをしっかり頑張りたかった」と、秋季リーグ戦に臨んだときの気持ちを話した木村。自分の役割をしっかり自覚し、それだけきちんとチームにも貢献した。
1部で戦うにあたって、本学はメンバーの見直しを行った。練習態度や練習試合の内容を見て、結果を残していた選手を積極的に起用。木村もそこで認められた選手のうちの一人だった。「木村はカットが安定していた」(佐々木(将)・政経3)、「木村が入ったことによって、チームのレセプションが安定してきている」(佐々木監督)と、選手、監督双方から強い支持を得ている。
「1度テンションが下がるとなかなか盛り上がれないところが明治の弱点」と木村本人も言っていたように、今までの本学は、チームに悪い流れができるとなかなか自分たちで良い方向に持っていけずにいた。しかし、今回のリーグ戦では、「木村や関(文2)が切り込んでいくことができて、(試合の流れが)悪いときの切り込み方が選手たちも勉強になった」と監督も評価している。もはや木村は、本学にとって欠かせない選手だ。
バレーとの出会い
木村がバレーボールを本格的に始めたのは、小学生のとき、友達とたまたま遊びでやっていたことがきっかけだった。「そしてバレーボールチーム作ろうって話になって、自分たちで作って始めたんです」。そのチームで小学生のときに県優勝、そのままのメンバーで中学に入りベスト4、高校は名門高松工芸高に入学し、春高にもエースとして出場した。そして、木村は今、関東の大学1部リーグで活躍している。天性の才能もあるだろう。しかし、自分たちでチームを作るという、まさにゼロから始めてのこのプレーは、生半可な努力でできるものではない。
「バレーは楽しいし、(チームメイトも)みんな仲が良い」と話す木村。「面白い人だし、寮にいてもよく面倒見てくれる。頼りになります」(塩田・商1)と、彼はもちろん後輩からも慕われている。団体競技であるバレーでは、チームワークが大切となるが、その点でも木村はチームに良い影響をもたらしていると言える。
インカレへ向けて
「優勝です!とにかく勝ちます!」とインカレへの意気込みを語った木村。秋季リーグでその頭角を現した彼は、全日本の舞台でも活躍すること間違いなし!ただ、「これから改善していきたいのはサーブです」と、木村はまだまだここで満足はしない。“1部校明治”で、彼の挑戦はこれからも続く。
◆木村涼 きむらりょう レフト 法2 高松工芸高出 185㎝・73㎏
>> 次回予告
次回は、22日(土)、頼りになるピンチサーバー、高木雄介(政経3)を紹介します。
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