
青木が去年に引き続き表彰台へ、3位入賞/全日本大学選手権
大会1日目は74㎏級以下が行われた。試合前「練習したことが発揮できるようにしたい。1点ずつポイントを重ねて勝ちにいく」と臨んだ鈴木は、言葉通り予備戦から攻めるスタイルで試合を進めた。バックやローリングで細かな点を重ね勢いに乗ったかに見えたが、迎えた準々決勝。須藤(日大)を相手に一進一退の攻防を見せるも、ニアフォールからブリッジを返され不利な体勢にされると、そのままフォール負けを喫した。「もつれたときの処理がうまくできなかった」(鈴木)。決して力で劣ったのではない分、悔しい表情は隠せなかった。
大会2日目は84㎏、96㎏級、120㎏級の3階級が行われた。去年のこの大会で準優勝に輝いた青木主将は今回階級を1つ上げてのエントリーとなった。「(対戦相手も変わるということで)階級を上げたことで初心にかえった」(青木主将)。そんな青木主将は今大会を引退試合と決めていた。「悔いのないよう、満足いくようにしたかった。だから今までにないくらい頑張れた」(青木主将)と試合前の2週間は今まで以上に朝の走り込みと筋トレに力を入れた。「体力があればあるだけ、攻められる」(青木主将)と試合でも終始、攻めた。予備戦と1回戦はフォール勝ち、準々決勝では先日の全日本グレコで優勝した山本(山梨学大)を相手にあっさりと判定勝ちを収めて、迎えた準決勝。相手は門間(日体大)だ。バックなど細かな点を取られて第1、第2ピリオドを共に落とし敗れた。3位決定戦に回った青木主将は「3位をもらえるチャンスだから」と学生最後の試合に臨んだ。派手な勝ち方ではなかったものの、終始有利に試合を進めて余裕の判定勝ちで締めくくった。試合後、青木主将は「セコンドについてくれた藤井(農4)や多賀先生、他みんなのおかげで4年間やってこられた」と満面の笑みで話した。
試合後のミーティングで渡邊が新主将に就任した。「4年生が抜けて心配な代といわれているけど、自分がもっとしっかりしていきたいと思います」(渡邊)と新体制に意欲を見せる。今季の残す試合は今月28~30日の秋季新人戦と12月21~23日の天皇杯のみとなった。新体制始動の第一歩に向け、弾みをつけたいところだ。
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