(男子)周藤が好演技を見せ3位発進!/サマーカップ2025ジュニア選手権男子SP

 大会2日目となる10日には、ジュニア選手権男子SP(ショートプログラム)の演技が行われた。明大からは周藤集(政経1=ID学園)が出場し、トリプルアクセルを含む3本のジャンプを全て着氷。国内トップレベルのジュニア選手が集う中で3位につけた。

◆8・9〜12 サマーカップ2025(木下カンセーアイスアリーナ) 
▼ジュニア選手権男子SP

 演技後小さくガッツポーズを見せた周藤に、多くの観客がスタンディングオベーションを送った。ケガに悩まされた2年間を払拭(ふっしょく)するような演技だった。「今までどれだけ練習をしてきても、本番で結果を出せないことが多かったので、今回はしっかり出せてガッツポーズが出た」と控えめな笑みを浮かべた。

(写真:躍動感のある演技を見せた周藤)

 SPは昨シーズンから継続の『Take Five×Caravan』。「僕自身、これまで悲しい失恋系の演技をすることが多かったので、弾けるような明るい曲はとても思い入れがある」と語るプログラムだ。明るいジャズの曲調に合わせ、冒頭のトリプルアクセルをダイナミックに着氷。GOE(出来栄え点)は1.07を記録した。続くコンビネーションジャンプはセカンドジャンプが惜しくも回転不足となったが、3本目の3回転ループはしっかりと決めた。「最近は不調が続いていて、その時は(トリプル)アクセルを入れて練習でまとめるということがなかなかできなかった。今大会の前はSP(の曲かけ)でノーミスをすることが多かったので、練習からできていた」と調子の良さをうかがわせた。12日に行われるFS(フリースケーティング)では、4回転ジャンプを組み込む予定だ。国内屈指の選手が競うジュニア選手権男子部門で、表彰台入りを期待したい。

[髙橋未羽]

試合後のコメント
――継続のSPですが、昨シーズンよりもレベルアップした部分は具体的にどこですか。
 「全部なんですけど、一番力を入れてきたのはステップシークエンスのキレやメリハリです。滑らかな曲を使うことが多かったので、今回のようなジャズの曲だとリズムをとるのがとても難しかったので、そこに力入れてきました」

――(木下カンセーアイスアリーナは)全日本ジュニア選手権で3位になった思い出の場所ですが、思い出したりしましたか。
 「2年前の全日本ジュニアで表彰台に乗れたことはとてもうれしいことだったので、すごく思い出がたくさんある場所です」

――大学生になられましたが、スケートに集中できる時間は増えましたか。
 「最初の1カ月ぐらいは慣れなくて。もともと通信制の高校だったので、通学制にはあまり慣れなくて疲労が抜けなかったりしたんですけど、今は結構慣れてきました」

――明大のスケート部の先輩方とかとお話したり、交流は大学に入ってからありましたか。
 「佳生(三浦・政経2=目黒日大)とはよく話します。(佳生呼びなんですね。)そうです。仲が良いので」

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