(2)痛みを乗り越え、1部で活躍した佐々木(将)
士気高まる中、突如襲った痛み
「春季2部リーグ1位、2位校は自動昇格」。昨年までにリーグ二連覇を達成し、1部に最も近い場所にいた本学にとってそれは願ってもいないチャンスだった。深町主将(政経4)らを主導に、春先にはすでに1部を見据えた練習メニューや筋トレなどが取り入れられ、部員たちの士気は高まりつつあった。佐々木も1部でのプレーを何より楽しみにしていた部員の一人だった。そんな昨季2部リーグ戦を目前に控えた3月、歩くことさえ困難な腰の痛みが突如として佐々木を襲った。
痛み乗り越え、1部でのプレー
診断結果はヘルニア。ほとんど歩けない状態が2週間続き、春季リーグではベンチ入りを余儀なくされた。試合に出るためには、腰回りをよくしていくしかなかった。「バレーをやりたい」。その一心で、筋トレで腹筋・背筋を鍛えた。
今季1部リーグ、佐々木はコートへ復帰した。続けていた筋トレや基礎練習が技術向上として実を結び、思うようにいかなかった時間の分だけ向上心が生まれた。それに1部校との熱戦ということもあり、「前よりも試合が楽しく感じる」。得意とするブロックで点を重ね、あるときはゲームの流れを取り戻す強いスパイクを打ち込む。若干ながらも残る腰の不調を決して感じさせることのないプレーで相手を攻め続けた。「取り得は明るさ」。相手に臆(おく)することなく試合に臨み、どんなときも試合を楽しむ佐々木のポジティブな姿勢が、今回の1部リーグでの熱戦にも現れていた。 「オーラがあって、チームの大黒柱って感じです」(芳賀・営2)。そんな佐々木は来春季リーグでは最上級生として部を引っ張っていく存在になる。依然として腰に不安を抱えたままだが、「また1部で試合ができるので粘り強いバレーで上位校を倒していきたい」。その飽くなき向上心とともに、佐々木の楽しさの追求としての「NO バレー NO LIFE」は続いていく。
◆佐々木将人 ささきまさとし センター 文3 雄物川高出 187cm・80kg
〉〉次回予告
力強いスパイク◎、ノリ◎。夏ごろから徐々に力が付いてきた1年生、レフト松本永志(文1)のバレーに懸ける思いに迫ります。更新は18日(火)予定。乞うご期待☆
関連記事
RELATED ENTRIES