
昨年度の準優勝チームとして挑んだ明大 車両トラブルに泣く/全関東学生ダートトライアル選手権
昨年度の同大会、新規定男子の部で2位に入った明大。今年度も上位入賞が期待されたが、車両トラブルによってブレーキが効かない状態でただ走り切るだけの1本目となり、2本目は3選手全員が出走できずDNSに終わった。
◆6・22 全関東学生ダートトライアル選手権
(つくるまサーキット那須)
▼新規定 男子の部
▼個人
伊藤――22位
鶴谷――26位
秋庭――27位
※2本目はDNS
▼団体
明大――9位
「前日練習は特に故障もなく、入賞された学校の方々とも張り合えるようなタイムは出せていた」(伊藤潤・文4=都立日野台)と昨年度全国王者として順調な調整で確かな手応えを感じていた。しかし不運にも、前日練習の後に車両の不具合が発生。「夜から時間をかけて直そうとしたが直らなかった」(秋庭悠人・文3=県立坂戸)。ブレーキが効かなくなり、懸命な修理もむなしく減速する手段はサイドブレーキのみという厳しい状況に立たされた。
1本も走らずに棄権という選択肢もありえる状況だったが、今大会で記録を残さなければ8月の全日本学生ダートトライアル選手権(全日本)への出場権を失ってしまう。「車の状態が朝の時点で厳しいだろうなというのはあったので、1本目は攻めることなく、タイムを残して完走することを心がけた」(鶴谷嶺二・文4=N高)。安全運転にシフトし、3選手ともになんとか完走を果たした。
全27選手の中、明大から出場した3選手はいずれも20位以下に沈んだものの、確実に記録を残して全日本への切符を手に入れた。次戦は万全な状態でレースに臨み、再び上位の輝きを取り戻したい。
[橋場涼斗]
レース後のコメント
伊藤
――ブレーキが効かない中での1レース目はいかがでしたか。
「いつもの練習とは違う中で緊張しましたが、タイムを残すことが全日本に向けてつながることだと思いました。実際に走って帰ってこられてタイムを残したということで、悪いなりには良かったです」
――全日本に向けての改善点はありますか。
「全日本(の会場)が広島なので、普段走っているこのサーキットとはまた違ったところになります。一度本番前に遠征で向かうので、そこでいい感覚を掴んで本番に向けて頑張っていけたらと思います」
鶴谷
――先に走った2選手も『車の調子が悪いな』という感じでしたか。
「『どういった走り方をしようか』といった話をしました。自分もまずは車を壊さずにゴールすることに集中していました」
――全日本に向けての反省点を教えてください。
「競技を始めるにあたってのスタートラインは車をしっかり用意することです。そして、次は広島が舞台になりますが、3人全員広島を走ったことがありません。一度広島に練習へ行って、前日練習をしっかりして、広島や関西圏の大学に食らいついていければと思っています」
秋庭
――レースを振り返っていかがですか。
「前日練習はかなりいい感じで、今回結果を残したチームともタイム的には競っていた方でした。しかしマシントラブルで、前夜から時間をかけて直そうとしましたが直らず、満足のいく走りはできませんでした」
――次戦に向けての反省を教えてください。
「とにかく車を万全に仕上げて、来年にもつなげられるような結果を残せればと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES