服部・松本組が6位入賞 計2艇が全日本個選へ/関東学生個人選手権

2025.07.17

 上位18艇が8月末に行われる全日本学生個人選手権(全日本個選)の切符を得る今大会。明大からは470級には5艇が出場し早川大翔(商2=霞ヶ浦)・渡邉駿一(情コミ2=逗子開成)・世良昂輝(文2=稲毛)組が、スナイプ級には6艇が出場し服部輝海(理工3=横須賀学院)・松本能周(営4=高松北)組がそれぞれ全日本個選の切符を手に入れた。

◆6・21~22 関東学生個人選手権(江の島ヨットハーバー)

▼470級
 早川・渡邉・世良組――17位
 西村・落合組――19位
 藤原・髙橋(悠)組――22位
 竹澤・石川・坂野組――40位
 出田・杉田組――78位

▼スナイプ級
 服部・松本組――6位
 岡元・大野組――19位
 川北・髙橋(京)組――38位
 平尾・瀧川組――45位
 島本・一言組――52位
 小川・吉村・松浦組――54位

 470級では早川・渡邉・世良組が1レース目26位と出遅れてしまう。「次のレースからは第一線で出ることと艇団に埋もれた後のリカバリーを意識してレースに臨んだ」(渡邉)。迎えた2レース目でもスタートで出遅れたものの、その後のリカバリーに成功し20位。その後もレースごとに順位を上げ、総合17位でフィニッシュ。なんとか全日本個選の切符をつかんだ。

 スナイプ級の服部・松本ペアは「全日本予選という大舞台だからこそ『強気のレース』を徹底しようと話し合っていた」(服部)と意気込んでレースに臨んだ。スタートからから攻めの姿勢を貫き1レース目は4位と好順位につけた。しかし2レース目はその姿勢が裏目に出てスタートに失敗。その後も立て直せずに12位と大きく順位を落としてしまう。しかし「この失敗を『次につなげる絶好のチャンス』と前向きに捉え、課題点を話し合った」(服部)と、引きずることなく修正し3レース目へ。3レース目は、見事3位でゴール。総合でも6位と全日本個選でも活躍が期待される。

 470級、スナイプ級ともに1艇ずつが全日本個選への切符をつかんだ今大会。ともに蒲郡の海を知るスキッパーが引っ張る艇となる。昨年度3艇が出場したものの、入賞できなかった全日本個選の舞台。その悔しさを知る選手たちの逆襲に注目だ。

[尼子雄一]

試合後のコメント
早川
ーー全日本個選で意識することを教えてください。
 「去年はスタートラインが短くレベルの高いスタートだったので、スタートを決める意識と失敗した時のリカバリーを意識したいです」

渡邉
――春インカレ後のペア変更で変わったことはありますか。
 「春インカレは3番艇でしたが、春インカレ終わりに1番艇となり、同期の早川とペアを組むこととなりました。1番艇はチームを引っ張る立場で高い順位を取らなくてはならないというプレッシャーから、普段の練習をより集中して強度高く取り組むことができました。以前よりもプレッシャーがかかる環境に変わりましたが、この環境を自身の成長の機会と捉えて1日1日を大切に練習していこうという意識をさらに持てるようになりました」

松本
――これからの目標を教えてください。
 「まずは目前の全日本個選で入賞することです。3月にペア結成後、目標の1つにしてきました。11月の全日本インカレ団体戦(全日本学生選手権)に向けて弾みとなる大会にしたいと思います。そして、最終ゴールは全日本での総合入賞です。470・スナイプ共に夏の期間の練習を充実させ、『貪欲』に成長を追い求め、秋には堂々と戦える実力と自信をつけます。最後は、監督・コーチ陣、選手・サポート全員の総力戦で全日本総合入賞を勝ち取ります」