
WUG事前インタビュー③ 渡辺裕太/FISUワールドユニバーシティゲームズ
7月16~27日にかけて、FISUワールドユニバーシティゲームズ(WUG)がドイツで開催される。2年ごとに開催され、学生を対象にした国際総合競技大会である今大会。競泳競技には、明大水泳部から5人、ヘッドコーチに佐野秀匡監督が選出された。WUGに挑む選手たちの思いとは。
今回は200メートル個人メドレーに出場する渡辺裕太(営3=日大藤沢)のインタビューをお届けする。
(この取材は7月1日に行われたものです)
――3月に行われた日本選手権から今までで、成長を感じている部分はありますか。
「自分の泳ぎのスタイルは、前半にはみんなに少し置いて行かれて後半の平泳ぎから自由形で追い上げる形で、やはりいつも出遅れてしまって57秒台になるのですが、前の試合では調整をしていないにも関わらず2試合とも楽に56秒台で入ることが出来て、手応えを感じています」
――練習ではどのようなところを意識しましたか。
「前半のバタフライから背泳ぎにいく時のドルフィンキックですかね。潜るように意識をしました。自分はバタフライが苦手で楽に早くいけなくて、少し疲れたみたいな感じで平泳ぎに移るのですが、そこが25秒台で行けるようになって、あとはターンしてバサロもただただ(潜る)、ということを先輩が言ってくださって、自分も映像で見てもっと潜ればタイムが縮まるかなと思ったので、練習から潜るように意識しました」
――現在のコンディションはいかがですか。
「まだ絶好調というわけではないのですが、着実に練習を積めていると思います。悪くはない感じです。大会まであと2週間ほどで、ここから疲労も抜けていくと思うのでスピードを上げていって、大会でいい結果を出せるようにしたいです」
――ご自身の泳ぎの中で強みだと思う部分はどのようなところですか。
「ラストの自由形での追い上げだと思います」
――代表メンバーに選ばれたときの心情はいかがでしたか。
「正直な話、本大会の選考大会(日本選手権)の時に薄々選ばれるんじゃないかなと思っていました。(代表発表前に)監督から『可能性あるよ』言われていて、少し期待していたので、当日になって決まった時は良かったと思いました」
――代表メンバーの発表後、チームメイトとはどのようなお話しをされましたか。
「先輩や後輩が『良かったね』とか『おめでとう』、という言葉を掛けてくれて、WUGに惜しくも選出されなかった人たちからも『頑張ってね、お土産待ってるよ』という言葉を掛けていただきました」
――佐野秀匡監督からはどのような言葉を掛けられましたか
「監督は(WUGの)ヘッドコーチなので、多分僕が選ばれたことは知っていて、(発表前に)『選ばれたよ』という感じで匂わせてきていましたけど、WUG頑張ろうと言ってくれました」
――海外での大会ということで、意識している点はありますか。
「自分は一度ジュニアの日本代表に選んでいただいて、ハワイとペルーが会場の大会(第九回ジュニアパンパシフィック選手権(ハワイ)、第八回世界ジュニア水泳選手権大会(ペルー))に出場させていただいたことがあるのですが、初めての海外で緊張があって、海外の環境に全然慣れず苦労したので、今回はその経験を生かし、海外でも落ち着いて自分のレースができるようにしていきたいと思っています」
――大会以外で楽しみにしていることはありますか。
「観光は最後にできるかな、くらいの感じなのですが、今回初めてヨーロッパに行くことになるので、街並みとか文化がどんな感じなのかなというところは気になります。あとは食べ物を食べたり、どんな建物があるのかなというところを楽しみにしています」
――今大会の目標をお願いします。
「200m個人メドレーで1分57秒台を出して、メダルを獲得することです」
――ありがとうございました。
[清水優]
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