
WUG事前インタビュー④ 西村優雅/FISUワールドユニバーシティゲームズ
7月16~27日にかけて、FISUワールドユニバーシティゲームズ(WUG)がドイツで開催される。2年ごとに開催され、学生を対象にした国際総合競技大会である今大会。競泳競技には、明大水泳部から5人、ヘッドコーチに佐野秀匡監督が選出された。WUGに挑む選手たちの思いとは。
今回は50メートル背泳ぎ、100メートル背泳ぎに出場する西村優雅(情コミ2=湘南工科大付)のインタビューをお届けする。
(この取材は7月4日に行われたものです)
――現在の調子はいかがですか。
「すごくいい感じです。この前の代表合宿で日中早慶の対抗戦(日本大学・中央大学対抗戦競技大会、早慶対抗競技大会)に出させていただいた際に、自分のベストに近いタイムで泳ぐことができたので、本大会に向けていい感じに調整できていると思っています」
――WUGへの決まった時の率直な気持ちを教えてください。
「日本選手権で調子が良く、ベストも出すことができたので代表入りの可能性はあると思っていました。ユニバ(WUG)の代表に入ることを目標にこれまで練習に取り組んできて、今回初めて国際大会の代表になれたので、素直にすごくうれしい気持ちです」
――明大から監督含め、多くの選手が選抜されていますが、出場が決まった時のエピソードはありますか。
「明治は競泳が強いので、何人か入るだろうという予想はありました。その中で、2人ぐらい入る可能性があった同期が今回は選ばれず僕より先輩の人だけが選出されてしまい、同期の中ではうれしいだけではなく、悔しい気持ちもあります。でも、明治の先輩たちに負けないように頑張ろうと思っています」
――初の国際大会への期待と不安どちらが強いですか。
「今は期待の方が大きいです」
――具体的にはどのようなことを期待していますか。
「代表に決まってから、チームジャパンのグループができて、頻繁にやり取りをしています。そのグループで他国の代表が決まったとか、この国はこれくらいのレベルでくるといった話をしていて、具体的には過去のオリンピック代表選手や有名な選手の出場を知ることができました。そうした中で、自分のレベルと比べてどこまでいけるかなどを考えてワクワクしています」
――新年度から大会を踏まえて調整、強化してきたことを教えてください。
「前半のタイムです。前半のスピードの強化に取り組んできて、その成果がしっかり出ていると感じています。その反面、後半の持久力が落ちてしまっているので、今は前半のスピードを落とさずに、後半の持久力、ラスト15メートルで誰にも負けないように泳ぐことを意識して練習に取り組んでいます」
――WUGでのレースをどのようにしたいかを教えてください。
「インカレが一番メインの大会だと考えているので、その前にドイツで行われるユニバ(WUG)で、日本に残っている同期やチームメイトの刺激になるような、感動を与えられるようなレースをしたいです」
――WUGの具体的な目標はありますか。
「まず予選を通過し決勝に残って、自己ベストを更新してメダルを獲得するのが目標です」
――代表合宿はどのような雰囲気ですか。
「ユニバ(WUG)の代表は大学生の日本代表になるので、先輩でも歳が近い人が多く、仲の良い、上下関係がガチガチになっていない感じです。僕は男子の中だと一番年下の代なのですが、みんなフランクに話せるというすごく楽しい雰囲気で練習に取り組めています」
――これから大会に向け改善していきたいところはありますか。
「100メートル背泳ぎがメインになる予定なのですが、50メートルでターンをして、そのあとの水中のバサロキックをより改善していきたいです。また、ラスト15メートルの持久力強化も継続して頑張っていきたいと思います」
――ドイツで大会以外にやりたいことを教えてください。
「やはり観光です。あまりドイツには詳しくなくて、行けるところも多分限られてしまいますが、観光したいと思っています。あとは、ドイツで友達を作りたいです」
――ありがとうございました。
[藤岡千佳]
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