前半のリード守れず 日体大に惜敗/関東大学2部リーグ戦

2025.07.14

 関東大学リーグ第戦。明大は日体大と対戦し、前半でリードを奪うも終盤に逆転を許し、3―4で惜しくも敗れた。今季の通算成績は2勝3敗となり4位でシーズンを終えた。

・10~・12 第78回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)
・12 対日体大戦(後楽園ホール)
 明大3―4日体大◯
▽フライ級
○三芳(2回・RSC)大井
▽バンタム級
福留(3回・RSC)徳嶺
▽フェザー級
辻本(3回・RSC)山内

▽ライト級
甲斐(WP1―4)奈須

▽ライトウェルター級
○石川(W P 4-1)土井
▽ウェルター級
奥山(3回・RSC)中園

▽ミドル級
藤山(WP0―5)吉住

 2勝2敗で迎えた最終戦。明大の先鋒を務めたのは、ルーキー・三芳亮太(商1=名古屋工学院)。自慢のパンチ力を武器に2回RSCで快勝。「前回までは左フックが大振りになっていたが、この1週間で修正し、しっかりと効かせられるパンチが打てた」と手応えを語った。続くバンタム級では、福留想大(商2=習志野)が持ち前のアグレッシブさで攻め切り、3回RSC勝ち。序盤で連勝し、明大が試合を優位に進めるかに思われた。しかし中盤、フェザー級・辻本柊哉(文3=高松工芸)、ライト級・甲斐優人(文1=習志野)がともに敗れ、試合は振り出しに戻る。踏ん張りどころとなった第5試合では、石川凛太朗(文2=川之江)が粘り強いプレーで接戦を制し、勝利に王手をかけた。だが、終盤に待っていたのは苦しい展開。ウェルター級では主将・奥山湧介(文4=日大山形)が3回RSCで敗れ、続くミドル級・藤山成悟(商3=上市)も判定で敗戦。明大は最後に逆転を許し、3―4でチームとしては惜しくも黒星を喫した。

 試合後、西尾忠久監督は「勝って次につなげたかった。あと一歩のところで逃してしまい悔しい」と語り、奥山も「昨年より一歩は進めたが、キャプテンとして勝ちたかった」と唇をかんだ。これで明大の2025年度リーグ戦は終了。悔しさの残るシーズンとなったが、下級生の着実な成長は確かな光となっている。主将の背中を追い続けた選手たちが、来季こそ2部優勝、そして1部昇格という悲願に挑む。

[下田裕也]

試合後のコメント
西尾監督
――奥山主将の存在についていかがですか。
「3勝2敗になった場面で、下級生たちが『奥山さんに勝って決めてほしい』と自然に声をかけていました。それだけ奥山がチームから慕われていた証拠だと思いますし、普段からチームのことを常に考えて行動していた結果が、ここに表れたのだと思います」

奥山
――後輩たちへメッセージをお願いします。
「今年も去年も、本当に悔しい思いをしました。だから来年は、『勝てるかも』という試合ではなく、全員で完勝できるような試合にするために、それに見合った練習量を積んでほしいと思います」

三芳
――今季を振り返っていかがでしたか。
「デビュー戦は久しぶりの大舞台で、とても緊張しました。でも2戦目、3戦目と試合を重ねるうちに、チームで勝つということの楽しさを感じるようになりました。最終戦は、自分の勝敗がそのままチームの順位に関わる大事な試合だったので、自分の勝利をチームの勝利につなげたい一心で、全力を出し切りました」