東大に圧勝で好スタートを切る/関東学生ラクロスリーグ戦

 多くのサポーターの声援に包まれながら、今年度も関東学生ラクロスリーグ戦が開幕した。初戦の相手は東大息もつかせぬ猛攻で大量得点を挙げ、最終スコアは12―2と大差で勝利した。

◆7・12〜12・14 第37回関東学生ラクロスリーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)
12 対大戦(大井ホッケー場メインピッチ)

明大{3―0、3―0、2―2、4―0}東大

 試合開始4分、MD(ミディ)加藤千尋(営4=清瀬)が相手のプッシングを誘って有利な位置からリスタートすると、巧妙にパスを回し、MD竹内晴花主将(法4=日女大付)が先制点を決めた。その後はしばらく東大ペースになり防戦に徹する展開となったが、得点を許さなかった。マイボールになると11分に加藤が得点。さらにパスカットしたボールをAT織田ひなの(文3=元石川)が押し込み、3―0で第1Q(クオーター)を終えた。続く第2Qも明大ペースで進む。6分、AT宮田紬希(文4=金沢)がスピードをつけて中に切り込み、それに呼応してAT板橋萌夏(政経4=明大中野八王子)がパスを受けてそのままゴール。その後も2連続で得点して6―0で試合を折り返した。

 第3Q開始5分、後半を先制したのは東大だった。明大の反則が重なり、立て続けにゴールを奪われてしまう。さらにはイエローカードで数的不利になる場面もあった。しかし12分、逆境をものともせず加藤が相手のディフェンスを巻いて抜けるとAT井上菜々子(農4=吉祥寺女子)にパスが渡り、得点を取り返す。さらにもう1点加えて第3Qを終了した。最終Qは明大の猛攻が続いた。4分に板橋が得点すると続いて加藤もゴール。さらに板橋がゴール裏から1on1を仕掛け、2点を奪取する。そのまま12―2で試合を終えた。板橋は今試合で脅威の5得点を挙げながらも「みんながつないでくれたボールを決めきるだけだった」(板橋)と謙遜した。

 持ち前のオフェンス力で東大を圧倒し、幸先の良いスタートを切った明大。試合中にはチームワークの良さがうかがえる場面が何度もあった。昨年度とは一味違う女子ラクロス部の躍進に期待である。

[近藤未怜]

試合後のコメント

竹内

――初戦を迎えるにあたって、チームでどのような準備をしてきましたか。

 「入りから圧倒することが戦い方の目標としてあったので、守備の面で言ったらただ弾くのではなくて、相手にボールを持たれた時に仕掛けて奪いに行くというところであったり、オフェンスであれば、体を当てて強く入っていけるような準備をしてきました」

――主将から見た今年度のチームの雰囲気はいかがですか。

 「4年生のカラーが出ているなと思っています。チーム決めたことを、コツコツやるという部分はすごく強みだなと思います。その中で主体性という部分で、自分から考えてやるとか、自分から行動するというところが、4年生の課題でもありますし、チームの課題としても出てしまっているなというふうに感じています。決めたことをコツコツやるという良さは生かしながらも、一人一人が本当に考えて発信して、行動に変えていけるようなチームに変わっていきたいです」

板橋

――日の試合を振り返っていかがですか。

「とにかく初戦を全員で勝ちに行こうって言っていたので、勝ち切れたところはよかったなというのが1番大きいところ。勝ち切れたはいいけど、チームとしての課題が浮き彫りになった試合だったしチームとしてはもっといいゲームができたんじゃないかと思う」

――今後の意気込みを教えてください。

「やっぱりラストイヤーなので日本一というところに向かって自分が責任と自信を持って勝利に貢献していきたいし、プレーでも自分が引っ張るという意識を持って今後の試合に臨んでいきたい」