もう止まらない!15年連続優勝!/全日本学生三大大会

2013.09.18
 チームの状態があまり良くないという不安を抱えて挑んだ大一番、全日本学生三大大会。全国の強豪校がJRA馬事公苑に集い王者明治の陥落を狙ったが、明治はそれらに打ち勝ち15連覇を達成した。

 最初に行われた障害競技は去年と同じく2位となった。個人では柘植(法3)と明峯が1日目、2日目ともに減点0と最高の結果を出し、個人優勝決定戦、ジャンプオフに出場した。場内に開始を告げるベルが鳴ると、静止していた人馬が走り始め、静まり返っていた場内に蹄の音が響く。早いタイムで完走することが求められるジャンプオフ。柘植は走行距離を短くしつつも馬が飛越の姿勢を準備することができるぎりぎりのルートを通って走行タイムを縮めた。結果障害を二つ落としてしまい3位に終わった。走行タイムが一番早かっただけに残念な結果となってしまったが、掲示板にタイムが表示されたときに観客から拍手されるくらい果敢な走行だった。

 馬場競技では他校の追随を許さず圧勝した。団体は1位。個人も柘植と明月、山内とメイソ(商4)、齋藤(圭・政経4)とウィロー・ウィムが順に1位、2位、3位と表彰台を独占。障害の借りを馬場で返し、3種目総合優勝に大きく近づく。

 最後の総合競技は惜しくも団体2位。関東インカレのときに2位だった日大に逆転を許してしまった。個人は篠原(営3)と明政が2位。関東学生のときと同じく日大の大友和哉主将と桜蓬に負けてしまう結果となった。「勝てる馬に乗せてもらっているのに、同じ人馬に勝てなかった。明政に悪いことをしてしまった」と篠原は悔しさをあらわにした。最後の競技を1位で終わり、気持ちよく優勝ということにはならなかったが3種目で2位、1位、2位と高水準で安定した結果を出し、優勝を果たした。

 「今年は(全日本インカレを)勝てない」。今年度に何度その言葉を長田監督から聞いたことだろう。今年はそれだけ僅差の勝利や、タイトルまであと少しというところでの取りこぼしが多かった。しかし、ふたを開けてみれば例年通りの優勝。例年の最大目標である今大会ではしっかり勝利を収めた。これには流石という他ない。関東インカレのときも感じたが、ここ一番での明大の強さは本物だった。ここまでくるとただの3種目総合優勝では物足りない。来年こそは個人、団体3種目総合完全制覇を達成してほしい。