
立大に3ー0で勝利 紫紺魂見せつける/第66回明立定期戦
両校が誇りをかけて戦う明立定期戦。前半はスコアレスで折り返したものの、後半から入った田部・三品の活躍などで3得点し、定期戦3年ぶりの勝利を収めた。

伝統の一戦ということもあり、いつも以上にベンチからの声援にも力が入る。士気が高まる中で始まった前半。序盤から明大は積極的にゴール前にボールを運びチャンスを演出。果敢にシュートを放ったが、相手キーパーのセーブに阻まれてしまう。攻撃の糸口はつかめない中「絶対無失点でチームを勝たせてやろうと思い今試合に臨んだ」(涌井)と安定した守備が光る。前半をスコアレスドローで終えた。

後半開始早々から、決定機を多くつくるも得点は生まれず。明大は田部、熊谷、芝田を立て続けに投入。芝田はトップチーム初出場を飾り「トップチームのピッチに、明治に入ってから1年半ぐらいで初めて立てたのは自分の中ですごく大きい意味を持つ」(芝田)と喜びを口にした。85分、ついに試合が動く。右サイドのCK(コーナーキック)から折り返したボールを田部がゴールへと押し込んだ。このゴールを「坂上がゴール前で折り返しをくれて、もう触るだけという感じだった。ゴールの意識が常にあったからこそ生まれた得点なので良かった」と振り返った。続く89分にもオウンゴールから得点を挙げると、さらに終了間際には三品がゴール左隅へと流し込み、3点目。そしてここで試合終了のホイッスル。3-0で完封勝利を飾った。

東京都トーナメントの際では2失点を喫した相手に無失点。池上寿之監督のイズムはチームに浸透してきている。チームの守護神として支えた涌井は「ディフェンスライン全員が集中していてそれが結果につながった」と振り返った。関東大学1部リーグ戦再開まで約2カ月。この期間にどのようにチームビルドをしていくかが今後のカギとなる。
[吉嵜帆奏]
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