熊谷の活躍光る/練習試合

1999.01.01
熊谷の活躍光る/練習試合
 8日、明大和泉体育館で行なわれた練習試合(1試合30分のゲームを4試合)。インカレまで残り10日ほどという状況で、実戦を通して最後の調整が行われている。

 まずはこの日初戦の順大戦。順大は秋季リーグで1部9位となり、入替戦に出場するも敗退。来季2部降格が決まっている。明治にとっては格下の相手だ。今試合では、試合前松本監督がポイントにあげていた選手の熊谷(営4)が、序盤から高さを生かしたシュートを連発。試合の主導権を握る。また明治は速攻を絡めた攻撃も見せ試合を有利に進め、そのまま完勝した。

 10分間の休憩を挟み、続く相手は、来季1部復帰が決まっている中大。この先ライバルとなる相手に対し明治は、初戦に続き熊谷を中心とした戦いを見せる。だが途中で加藤(佳・営2)が負傷(むちうち)するなどなかなか流れを掴みきれず、接戦を落とした。

 続く順大後半戦では加藤(佳)の負傷により、松本監督がきょうの課題の一つとして掲げた「3:2:1ディフェンスの再確認」はできなくなってしまったものの、加藤(佳)に代わり出場した嶋崎(政経1)が活躍。「加藤(佳)の負傷は痛いが、嶋崎は使えそうだとわかった。ケガの功名」(松本監督)という新発見もあり、ディフェンスからの速攻も冴え順大を圧倒した本学は、そのままの勢いで前半戦では敗れた中大に挑んだ。

 速攻が冴えた順大戦に対して、中大戦ではセットプレーで着実に点を重ねた本学。中大の速攻に対してはやや弱さを見せたものの、7点差で中大にリベンジを果たした。

 3時間ほどの試合を終えて松本監督は「1対1の状況でのディフェンス力や、声を出してのコンビネーションが不足している」と新たな課題を見出していたものの、「レベルはみんな安定している。これを維持していけば大丈夫。インカレへ向けて不安はない」と余裕のある表情で語った。

 インカレでは「(1回戦の)福岡国際大には、悪いが勝つのが前提と思っている。早大に勝つことが目標」(松本監督)と2回戦・早大戦に照準を合わせている。若干の課題を残しながらも着実に調子を上げている本学は、“打倒早稲田”へ向けて来週の日大との練習試合で最後の調整を行った後、戦地・山口へとおもむく。

☆大会案内☆

◆練習試合
▼11・15
 対日大(日大八幡山体育館)※時間は判明次第掲載します。

◆11・20~24 全日本学生選手権
▼11・20 16:00~
 1回戦 対福岡国際大(周南市総合スポーツセンター)