吉田・本田ペアがタンデム・スプリントで準優勝 連覇逃すも表彰台は堅守/全日本学生選手権トラック

2025.07.09

 2日間にわたってトラック競技の全日本学生選手権が行われた。明大からは10人が出場し、男子タンデム・スプリントで吉田唯斗(政経4=学法石川)・本田音輝(営3=松山工)ペアが準優勝、男子ケイリンで海老島卓弥(政経3=浦和北)が4位などそれぞれのレースで奮闘した。

◆7・5、6全日本学生選手権トラック(松本市美鈴湖自転車競技場)
▼男子タンデム・スプリント
吉田・本田――準優勝
▼男子スプリント
畠山――予選敗退
▼男子ケイリン
海老島――4位
藤澤――10位
本田――予選敗退
中村――予選敗退
宮崎――予選敗退
▼男子ポイントレース
鈴木――12位
▼男子スクラッチ
小泉――10位
升谷――16位
▼男子1kmタイムトライアル
吉田――7位
▼男子マディソン
鈴木――予選敗退
升谷――予選敗退

 1日目に行われた、着順を競う種目の男子ケイリン。予選を1位で通過した海老島は2/1決勝も勝ち抜き、決勝に進出。決勝ではレース終盤で表彰台争いに食い込むも惜しくも敗れ、最終順位は4位となった。敗者復活戦で最後の直線勝負を制した藤澤佑成(営2=興陽向)は2/1決勝に進出したが、上位進出とはならず10位でレースを終えた。

 2人乗りの自転車種目、タンデム・スプリントには、昨年度覇者の吉田・本田ペアが出場した。1日目の予選では2位と約0.2秒の差をつけ首位通過。2日目の2/1決勝では相手を寄せ付けない圧倒的な速さで順当に決勝に駒を進めた。迎えた決勝戦、一昨年優勝の中大相手に1レース目を先取する。2レース目は序盤から仕掛ける中大の作戦に翻弄(ほんろう)され、ここで優勝を決められず、勝敗の行方は3レース目に持ち越された。運命の最終レース。ここでも相手の序盤からの攻めた走りに追いつくことができず、惜しくも準優勝となった。吉田は「1本目は良かったが、2本目、3本目は相手の持久力を生かした作戦にはまってしまった。自分たちらしさを発揮できずに終わってしまい悔しい」と振り返った。

 タンデム・スプリントとスクラッチで連覇を狙い挑んだ今大会だが、どちらも優勝を逃し、表彰台に上がったのはタンデム・スプリントのみとなった。「一本一本を大切に走る」(本田)とこの経験を活かし、来月の全日本大学対抗選手権(インカレ)で頂点を狙う。

[吉㟢帆奏]

試合後のコメント
吉田
――タンデム・スプリントで吉田・本田ペアが毎レース入賞できる秘訣は何ですか。
 「毎回一緒に競技できることのありがたさを感じながら臨んでいたり、『やるぞ』という気合いを込めて握手をしたりするなど、気持ちの部分で他とは違うところにあると思います」


――今後の意気込みをお願いします。
 「次のインカレが自分のラストレースになるので、そこで出走したら優勝して有終の美で締めくくりたいです」

本田
――今大会はどのような目標で臨まれましたか。
 「連覇するという気持ちで練習をずっと積んできたんので2位という結果はとても悔しいです」


――今後の意気込みをお願いします。
 「まだペアがどうなるか決まっていない部分はありますが、ラストのペアでのレースということで、絶対に学年新記録をつくって優勝します」

升谷太一(政経1=興国)
――決勝を振り返っていかがですか。
 「まだ力不足で勝ち切れなかったところがあると思っているので、来年は力をつけ直して勝てるようにしたいです」

――明大自転車部に入部して練習や雰囲気はいかがですか。
 「先輩たちがすごく優しくて自分のしたい練習に集中できる環境だなと思います」