朝日大に敗れ5位で閉幕 巻き返しの秋へ/全日本大学総合選手権・団体の部

2025.07.09

 全日本大学総合選手権・団体の部(団体インカレ)の決勝トーナメント初戦では福岡大にストレート勝ち。続く2回戦の対戦相手は同じ関東学生1部リーグに所属している強敵・日大となった。1番の木方圭介(政経2=野田学園)はフルセットの末勝利。そして飯村悠太(商3=野田学園)・木方のダブルス、飯村悠のシングルスで3本を奪取し、昨年度超えられなかったベスト8に進出した。3回戦の朝日大戦は1番の芝拓人(情コミ2=野田学園)が敗北するなど苦しい展開が続く。その後も朝日大の猛攻を凌ぎきれず5位で敗退となった。

 団体インカレの3日目は決勝トーナメントが行われ、明大は初戦で福岡大に圧勝。2回戦の相手の日大は春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)でかろうじて勝利を収めた相手だったが、1番の木方から苦しい試合となった。フルセットで迎えた第5セット目、序盤から4連続失点などで追う展開が続くが「自分から仕掛けて得点できたことがよかった」(木方)と相手にマッチポイントを握られた後に6連続で得点し、劇的な逆転勝利を収めた。続く2番・芝の相手は春リーグで飯村悠にストレート勝ちを収めた強敵・伊藤(日大)。拮抗した第1セットを落とすとその勢いに押されストレート負けを喫した。しかし3番の飯村悠・木方のダブルス、4番の飯村悠のシングルスともにフルセットを勝ち切る。接戦をものにした明大が昨年度超えられなかったベスト8の壁を突破し、3回戦に駒を進めた。 

 3回戦の相手の朝日大学もまた、全日本大学総合選手権・個人の部で優勝経験のある岡野(朝日大)を擁する強敵。1番の芝が岡野との両者譲らない緊迫した試合を落とすも2番の木方が積極的に攻めて試合を支配し勝利、一進一退の攻防が続く。しかし3番の飯村悠・木方のダブルスは先に2セットを連取され劣勢となった。その後1セットを奪い返すも相手ペアの強烈なフォアレシーブに最後まで対応できず全日本選手権王者がまさかの敗北。4番の飯村悠はストレートで勝利し、試合の行方は5番の高橋航太郎(政経3=実践学園)に託された。試合を優位に進めたい高橋航だったが、デュースまでもつれ込んだ第1セットを落とすと「第1セットを取られてしまって、流れが悪くなってしまった」(高橋航)と、点数を重ねるごとに相手ペースの試合となった。後がない状態で迎えた第3ゲームでは相手の猛烈な攻めに対応しきれず6連続失点などで完敗、明大の全日本制覇の夢は5位という結果で途絶えることとなった。

 春リーグでタイトルを獲得できなかった中で3年ぶりの優勝を目指し臨んだが、課題が浮き彫りになった大会となった。「秋リーグは優勝しなければならない」(髙山幸信監督)と、すでに目指す目標は定まっている。王者復活へ、明大の秋以降の躍進に期待だ。

[重見航輝]

試合後のコメント

飯村悠

――日大戦で吉山選手に勝ちましたが、試合を振り返っていかがでしたか。

 「1セット目は11―5でしっかり取れましたが、2セット目以降はお互い先に攻めた方が点を取る展開で、駆け引きが続いた試合でした。序盤は自分が先手を取れていましたが、途中から相手も対応してきて、攻められる場面が増えました。ただ、最終的には自分から攻めて勝ち切れたのが良かったです」

高橋航

――今日の試合を通して自分の中で見つかった課題などはありますか。        

 「大事なところで勝ち切ることが大きい課題です。他の課題は相手に打たれて失点してしまった部分は別にしょうがないとなるのですが、自分が凡ミスとかをしてしまうと、流れやチームの雰囲気とかも崩れてしまうというふうに思ったので、そういった凡ミスを1本でも多く減らすために、毎日コツコツ技術を高めていけばいいかなと思います」

木方

――次は日本リーグの入れ替え戦が控えていますが、意気込みをお願いします。    

 「入れ替え戦に回ることになってしまいましたが、ここで勝てば後期も1部で戦えるので絶対に勝ちたいと思っています」