深見V、中野3位 実力光る軽量級/東日本大学対抗選手権

 4日から東日本大学対抗選手権が開幕。明大からは55キロ級の深見健(政経4=安曇川)、61キロ級の森本凌功(営4=紀北農芸)、67キロ級の中野龍斗(政経3=水島工)が出場した。深見がライバルを抑えて1位、中野が3位に入賞した。

◆7・4~6 第53回東日本大学対抗選手権(上尾市スポーツ総合センター)
▼55キロ級
1位 深見(S100 J125 T225)
棄権 角
▼61キロ級
5位 森本(S104 J127 T231)
▼67キロ級
3位 中野(S126 J137 T263)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 先日の全日本学生個人選手権で大会2連覇を果たした深見はスナッチ2、3本目で104キロを挙上するが、惜しくも失敗。「最近100キロを失敗してしまうことが多かったので、1本で取れたことは一応良かった。その後の104キロは取れなかったので今後の課題として練習していきたい」と悔しい表情を浮かべた。ジャークでは3本目で見事125キロの挙上に成功。「トータルで優勝することを大会が始まってからずっと考えていたので、有言実行で達成できて良かった」と堂々の逆転優勝を果たした。

 61キロ級の森本はスナッチの1本目で100キロを失敗するも、2本目で成功。3本目でも落ち着いて104キロを挙上した。「1本目の成功率が結構悪くて、リズムに乗れなかったところがまだまだ課題」(森本)。ジャークでは1本目で126キロの挙上に失敗するが、2本目では127キロを挙上。「正直まだまだできる。次の試合では、もう一回りも二回りも強くなれるように、最後の大会に向けてここから練習していきたい」と今後の目標を口にした森本は、大会5位に終わった。

 67キロ級に出場した中野は、得意のスナッチで記録を伸ばした。1本目に挑戦した118キロを難なく成功させスナッチの1位を確定させると、2本目の121キロもしっかりと挙上する。最後の3本目には「自己新を出して、大会新も出して」と自己ベストの126キロに挑戦。これを見事挙上し調子の良さを見せた。しかしジャークでは手のひらのケガから思うような試技ができず、記録は137キロにとどまる。トータル263キロで3位に入賞したものの「(ジャークの)2本目で142キロさえ取れていれば1位だったので、やはりジャークも強くしないといけない」と悔しさを見せた。

 2日目には73キロ級、81キロ級、89キロ級の3階級に3人が出場を予定している。団体での上位入賞を目指し、選手たちの活躍に期待がかかる。

[大島菜央]

試合後のコメント
深見
――5月の全日本学生個人選手権から重点的に練習していた部分はありますか。
 「自分が個人戦終わってから結構忙しくて、そのまま教育実習に行ったり、地元の大会に出たり、採用試験を受けたりというのが結構ずっと続いていたので、なかなか時間がない中で、できるだけ重点を絞った練習、重要なキックワットだったりだけは一応弱めないように。本当に重要なことだけをやるというふうに取り組んでいました」

森本
――試技全体を振り返って見えた課題について教えてください。
 「全体を振り返って、やはりその1本目をしっかり取って、リズムに乗って、きちんと自分のベスト以上の試技をするというのがこれから必須になってくると思うので、自分の与えられた仕事をしっかり全うできるような安定感だったり実力をつけていきたいなと思っています」

中野
――今大会で見えた課題についてはどのように取り組んでいかれますか。
 「やはり重量慣れとかじゃないですかね。補強はかなり伸びてきているので、また補強と種目を釣り合わせて。クリーンもジャークも課題なので、どちらかというとクリーンの方が得意なので、ジャークを意識しようかなと思っています。僕もまだ正直どうやったら伸びるのかというのは自分もまだ分かっていないです。そこを理解していくのが第1課題です」