メンタルの弱さで立大に敗北

 一昨日、昨日に連続して大会3日目の今日。相手は定期戦などで戦ったことのある立大だ。2軍の相手に対しメンタル面での弱さが出、敗北となった。

 スターターは昨日と同じ芳賀主将(政経4)、堤(営4)、木本(営4)、長友(情コミ2)、今井(農1)。一方の立大はスターターに2軍を出してきた。そのため「勝つくらいの気持ちでいく」(堤)はずが、180㎝の田尻(立大)に苦しむ本学。田尻をマークした今井はボックスアウトが上手くいかず、リバウンドの際ファウルを取られた。序盤から今井だけでなくカバーに向かった木本、堤も田尻に点を許してしまう。そんな中、芳賀主将がミスマッチを逆手に取りファウルを誘い、フリースローで得点。また今井がハイポストからドライブインし、バスケットカウントを奪った。一方の立大は連続3Pシュートで波に乗り、ラストも3Pシュートを打って第1クォーター終了。

 ハンドリングミス、トラベリングなどのイージーミスが響いた第2クォーター。今井がカットインからシュートへ持っていく際、惜しいところでトラベリング。またスティールされたボールを追い掛け、ファウルを犯した堤。フリースローを2本とも決められ、「へこんでしまった」とメンタル面の弱さが出た。だが、芳賀主将と長友が良いリズムを刻んだ。芳賀主将がインサイドに切り込んでディフェンスを寄せ、外の長友がパスを受け3Pシュートを見事決めた。その後、今井の0度からのミドルシュート、堤の粘りのゴール下などで点を稼ぎ、20点差で前半を終えた。

 ハーフタイムにポストプレーの確認をしていた今井。第3クォーター早々、ハイポストの今井のアシストで堤が3Pシュートを入れた。そして田尻との接触の厳しさからディフェンスを3ー2のゾーンに切り替えた本学。「ディフェンスとしては成功した。外で打たすことはできたが、その後のリバウンドが取れなかった」(深川助監督) ため、すぐにマンツーに切り替えることになった。しかしその直後、立大にターンシュートを入れられてしまう。また田尻に押されてばかりはいられない今井。3人のディフェンスを相手にリバウンドを取り、シュートをねじ込んだ。その後残り15秒には木本がファウルをもらってフリースローを決めるも、ラストはまたもや立大に3Pシュートを打たれて第3クォーター終了。

 ゴールに対する積極性が見られた第4クォーター。今井が立て続けにインサイドでファウルをもらい、得点につなげた。だが立大の3Pシュートや田尻のゴール下は相変わらずだった。そして迎えた残り2分半、ファウルプレーが続発。わずか15秒で芳賀主将が4ファウル目、堤と今井が3ファウル目を犯してしまう。また4ファウルを抱えながらリバウンドに絡んできた木本がラスト1分、5ファウル退場。代わりがいない本学だが、ケガのためベンチにいた河原田(商3)が交代出場した。さらに残り18秒、リバウンドに飛び込んだ芳賀主将が負傷のアクシデント。ラストは4対5という劣勢の中、試合終了のブザーの音と同時に堤が3Pシュートを沈め、3日間を戦い終えた。

 今日のゲームについてこれまでの法大、早大と「一緒。昨日よりもレベルが下がった。人に合わせてやるようではだめ。ゲーム前からメンタルで負けていて、一人一人何をやりたいのかわからなかった」と厳しい顔の深川助監督。堤も「気迫とか、強気なプレーではもっとちょっとできたと思う。メンタルに左右されて、それが今日は悪い方向に出た」と、技術面ではなく精神面が大きく影響した試合だった。堤ら4年生にとって残すはあと2試合。少しでも満足のいくプレーをして、何より楽しんでほしい。