大東大B戦 相手を圧倒し快勝/練習試合

2025.06.23

 A戦に続きB戦が行われた。40分という短い時間ではあったが、序盤から攻め込みトライを量産。結果は相手に得点を許さず54-0で勝利。多くの選手が夏へ向けていい形で試合を終えた。

◆6・22練習試合(明大八幡山グラウンド)
▼対大東大B戦
〇明大54―0大東大

 試合が動いたのは開始3分、ラインアウトから外までボールを運ぶと右ウイング長谷川諒(情コミ2=報徳学園)がトライ。幸先の良いスタートを切った。続いて5分、自陣深いところで相手にモールを組まれるも、堅い守りから相手のゲインラインを徐々に下げると、最後は左ウイング川村心馬(法4=函館ラ・サール)がインターセプトから走り切りインゴールへ。さらに9分にはスタンドオフ伊藤利江人(商3=報徳学園)の大外へのキックパスから川村がグラウンディング。「選手一人一人が自分たちのスペースをまっすぐ走れていて、いいランニングコースを取れていたので、僕が放るだけというところが多かった」(伊藤利)。勢い止まらず12分、左フランカー安田快史(文1=関大北陽)のゲインから敵陣深くに入ると素早い展開からゲームキャプテン・フルバック山川遥之(営4=尾道)がトライを奪う。「自分たちのフィジカルとモメンタムを出して最後はBKがいい形で取りきることができた」(山川)。14分には長谷川諒のスティールからペナルティーを獲得。敵陣深くのモールを押し込むとフッカー井本章介(情コミ1=常翔学園)がトライ。29―0とリードを広げる。

 中盤へ入っても明大は主導権を握り続ける。19分には素早いパス回しから川村がハットトリックとなるトライを決めると、23分にも山川のゲインから川村がインゴールへとボールを運んだ。「FWがいい勢いでアタックしてくれて、BKもいいハンズで、練習でやったことが全部できていて、最終的に僕が外にいてもらっただけだった。トライを取り切れたのは自分の中ではよかったが、チーム全員のトライだったと思う」(川村)。続く31分、スクラムから順目へとボールを動かすと、仲間航太(文4=常翔学園)が走り切り得点を追加。35分には和島優弥(政経2=明大中野)のスティールからラインアウトを獲得すると、大外へと展開し仲間がトライ。「粘り強いディフェンスでターンオーバーを取って、最後トライっていう理想の形ができたので良かった」(山川)。続く39分にも仲間のランからチャンスをつくると、最後は工藤大知(政経1=明大中野)がインゴールへ。56-0で試合を終えた。

  40分間相手を寄せ付けず完封での勝利を収めた明大。短い時間ながらも多くの選手が活躍を見せ、層の厚さを感じることができた。「40分しかない中で、短い時間でどう試合を作るかっていう部分と、暑いっていうのはわかっていたので、それに対してみんなの意欲というのを全面的に後押した」(山川)。次の試合は早大との新人戦。今回と同様に多くの選手の躍動する姿が見られるだろう。昨年度のリベンジへ期待が持てる。

[虻川隼人]

試合後のコメント
右プロップ富田陸(政経4=大阪桐蔭)
――今日はどのようなスクラムが組めましたか。
「スクラムのところでは、若い選手がいた中で、練習のところでうまいこといかなかったんですけど、そこは試合中の修正力を試していこうっていう風にやって、結果がよく出てきていたので良かったです」

――今日の試合を振り返っていかかですか。
「今日の40分が春最後の試合なんですけど、やってきたことを最初から出していこうっていう話だったので、出せてよかったです」

伊藤利
――個人で振り返ってみていかがですか。
「チームをコントロールできて良かったかなと思うんですけど、激しく行くディフェンスのところが課題かなと思います」

川村
――今日はウイングでの出場でしたが意識したことを教えてください。
「いつもは自分はスタンドオフでやっているので、スタンドオフとかセンターにウイングからどういう声をかけたらいいのかとかを常に意識していました」

山川
――春シーズンを総括していかがですか。
「シーズンはAもBもたくさん出させてもらって、いろんな経験をさせてもらって、フィジカルや強いチームとの差がしっかり分かったので、この春の経験を生かして夏や秋にいい形で挑めるように頑張っていきたいです」