連覇への道途絶える 4失点で涙の敗北/「アミノバイタル®」カップ

2025.06.23

 4回戦の相手は産能大。先制点を決め、1点リードで前半を折り返すも、後半序盤での2失点によって逆転を許す。その後は1点を取り返したが、2-4で悔しさの滲む結果となった。

 「シンプルな形でゴールを狙う」(池上寿之監督)と意気込んだ今試合。強い風が吹く中始まった攻防は、ボールの奪い合いが続く膠着(こうちゃく)状態となった。双方が状況の打開策を模索する中、33分。稲垣のパスを受けた宇水が勢いのあるシュートを放ち、先制点を奪った。流れをつかんだ明大は、その後も点を奪われることなく前半を終えた。

(写真:先制点を決めた宇水)

 続く後半では開始直後に相手に点を決められ、同点に。さらに60分のPKによって逆転を許し、追いつめられる。そんな中64分に林からボールをもらった真鍋がシュートを決め、同点に持ち込む。しかし、66分にCKからボールを押し込まれ、点差を縮めることができず。その後もチャンスボールを活かしきれなかった明大は、相手に追加点を許し、4失点で敗北。「アミノバイタル®」カップ連覇の夢は潰えた。

(写真:指示を出す島野)

 「自分たちの甘さ、力不足で負けてしまった」(真鍋)。今試合で見つけた課題を、チームが一丸となって乗り越える必要がある。池上監督が語った「自信を持って、明治らしく戦うことが大事」という言葉は、明大サッカー部にとって大きな指針となるだろう。かつての紫紺の戦士たちが歩んできた軌跡を辿りながら、この敗北をバネに跳躍していく彼らの姿に期待したい。

[小松蕗由]