ディフェンス光った第3Q 王者の意地を見せ快勝/東京都夏季選手権大会

 東京都夏季選手権大会が開幕。序盤は一進一退の攻防が続くも、第3Qで突き放すことに成功。その後も相手の追撃を許さず、79―70で勝利した。

◆6・22、6・29 東京都夏季選手権大会(深川北スポーツセンター他)
▼6・22 対国学院大B戦(深川北スポーツセンター)
○明大79{20―17、15―14、34―15、10―24}70国学院大B

 スターターはPG萩原加奈(文3=浜松開誠館)、SF藤井花(商1=日本航空)、F尾花優心(政経2=下妻第一)、C後藤葉の佳(理工4=鵠沼)、C杉山実子(文1=浜松開誠館)。

 昨年度覇者として「全員が出場して勝ちたい」(杉山)と臨んだ今試合。昨年度からの課題である前半、オフェンスではポストプレーから果敢にドライブで切り込むなど良さを発揮した。だがディフェンスでは「(チーム全体として)相手との距離を詰め切れずシュートを打たせてしまい、甘さが出てしまった」(萩原)とインサイドのマークが手薄になり中にプレーをさせてしまう。また、徐々にオフェンスでもインサイドでパスを受けた選手が相手のマークによりドライブやアウトサイドへの展開ができず。拮抗(きっこう)した試合展開でたった4点のリードで前半を終えた。

 第3Qに入るとチームは一変。「少し前からディフェンスを頑張ることを意識していて、そこをしっかりやったら結果が出た」(萩原)とターンオーバーから得点につなげていく。スティールなど相手の一瞬のスキを逃さない姿勢がチームに流れをもたらし、一気に引き離した。第4Qこそ点差を縮めようとする相手の素早いパス回しからフィニッシュに持ち込まれカバーに苦しむ場面がありつつも逆転は許さず。79―70で勝利し、準決勝へ駒を進めた。

 勝利は収めたものの1、2年生を主体とした相手チームに苦戦を強いられ決して手放しで喜べる結果ではない。次戦は関東大学2部リーグBブロックに所属する大学とのマッチアップが予定。明大は2部Aブロックのためカテゴリーでは一つ上になるが「今日よりも強いチームとの戦いになるが、最初から強気でプレーして1年生らしくフレッシュに頑張りたい」(杉山)と気を引き締める。今試合で出た課題を修正できるかが、大会連覇に大きくつながるはずだ。

[早坂春佑]

試合後のコメント
萩原
――今日の試合を振り返っていかがですか。
 「第3Qの入りは良くて自分たちのやりたいことができましたが、点差が広がったときにいきなり崩れてしまったので、今後はしっかりしないといけないなと思いました」

――1番ポジションで意識されたことを教えてください。
 「今のチームは3、4年生で出ているのが2人しかいないので、下級生を自分たちがまとめるというところを意識してプレーしました」

杉山
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。
 「自分がスタメンで出るのは初めてだったので、インサイドで点を取りにいくのが消極的になっていた部分や、ディフェンスで相手にドライブをやられる場面がありました。今後はもっとやられたらやり返すくらいの強い気持ちと、しっかり守ってやるという強気な姿勢で最初からプレーしていきたいなと思います」

――明大女子バスケットボール部の雰囲気はいかがですか。
 「(明治は)4年生が引っ張るのもそうですが、みんなで意見を出し合ってつくるチームなので学年関係なく言い合える環境というのが1番の特徴だと思います。そういう面では自分もプレーで1年生としてチームを引っ張るという意識は明治に入ってついたと思います」