中大に快勝 勢いつける一戦に/春季オープン戦

 迎えた春季オープン戦5戦目。ここまで1勝3敗と苦しい展開が続いている中、中大相手に快勝を収めた。第2Qで先制のTD(タッチダウン)を奪うと勢いそのままに得点を重ねた。粘る中大を寄せ付けず、貴重な勝利を手にした。

◆4・26~7・6 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド他)

▼6・15 対中大戦(アミノバイタルフィールド)

〇明大27{0-0、7-3、10―0、10―6}中大9

 強い日差しと蒸し暑さの中始まった今試合。第1Qは一進一退の攻防が続いた。中大のファンブルから攻撃権を得るも、QB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)が2度サックされてしまいチャンスを生かせない。しかし残り13秒でD B#39北本悠哩(政経2=佼成学園)がインターセプトを奪い、流れを引き寄せ第2Qへ。巧みなパスプレーでファーストダウンを更新し続け、開始3分59秒、R B#37木村凱(商2=明大明治)がランプレーからT Dを奪い、明大に待望の先制点をもたらした。しかし残り2秒で中大にF G(フィールドゴール)を許し7―3で前半戦を折り返す。

 第3Q、勢いに乗る明大は開始早々FB#47小山田匠吾(経営3=栄東)が大きくゲインしたことを皮切りにF Gを決め3点を追加。さらに木村のランプレーが光り、ファーストダウンを3度奪う。ゴールラインまで6ydとし、残り1分45秒、T E#88田原和春(農3=明大中野)がTD。このまま明大の勝利かと思われた第4Q、中大が粘りを見せる。中大の強力なDFにはばまれ、明大はなかなか前進できない。「ラインズがすごく迫力があって、そこをかわすのに精一杯だった」(木村)。それでも明大の勢いは健在だった。強力なDFをかわし今試合2度目のFGを奪い、点差を広げる。攻める中大を負けじと食い止め、流れを作ると残り1分49秒、新楽のビッグプレーが飛び出した。約45ydを独走し、自らゴールラインに持ち込んで27―3とする。またしても残り時間00秒で中大にTDを決められるも、27―9で快勝を収めた。

 巧みなパスプレーが際立った今試合。春季オープン戦を2勝3敗としたグリフィンズは、この勝利をきっかけとして勢いに乗ることができるか。6月29日に行われる専大との一戦も目が離せない。

 [川村暖]

試合後のコメント
木村
――本日の試合を振り返っていかがですか。
 「みんなでRB(ランニングバック)として、強く、低く、速くというのを意識してやってきたのですが、中大からもすごく低いタックルが来て、もっと前進できたなと感じます」

――中大のディフェンスについてどう思いましたか。
 「本当にタックルが低くて、寄りも強くて。まずラインズがすごく迫力があって、そこをかわすのに精一杯だったので、その後どうやってかわしていくかというのももっと考えていけたらなと思います」

――先制点を奪った時の感想を教えてください。

 「まずOL(オフェンスライン)がしっかり取ってくれたというのがあって、その後セーフティが1枚余っていたので、そこをしっかり見てかわすことができていたので、それは良かったなと思います」

田原
――新楽選手からパスを受ける場面が多くありましたが振り返っていかがですか。
 「全部完璧な位置にパスしてくれて、自分は取るだけだったのですが、全てノーミスでキャッチできたので、そこは次も継続したいと思います」

――自身のTDの感想を教えてください。
 「大学で初めてのTDだったので、すごく嬉しかったです」

――次戦への意気込みをお願いします。
 「次は専大戦で、AのメンバーもBのメンバーも出るので、全員でレベルを高めて全員で勝ちたいと思います」