全日本大学駅伝展望

1999.01.01
 全日本大学駅伝は8区間で全長106・8km。アップダウンなどを含む特殊な区間はなく、11月と気候的にも恵まれている。外的条件に左右されることがないため、選手本来の力で勝負できる場となる。

 今年の明治は地力のある、能力の高いメンバーで構成された。下級生時代からチームを引っ張ってきた東野(商4)。関カレの10000mで明大記録を更新した、エース松本(昂・情コミ3)。また1年生も好素材が多く、メンバーの能力だけ見ると十分上位争いも見込める。

 しかし、不安も大きく残っている。この選手たちの高い能力を発揮できない可能性があることだ。松本(昂)と安田は先日の箱根予選会で足を負傷。石川(卓)と全日本予選会で活躍を見せた、ルーキー鎧坂(営1)もケガでこの大会を欠場している。主力陣の故障が全日本大学駅伝を前に相次いでいる。この状況で最も重要となるのはエース格の次の選手たち。箱根予選会でも「北條(文3)などトップの次の中堅の選手がタイムを残せたことが予選通過につながった」(中村・文4)。この中堅選手の踏ん張りがシード権獲得を大きく左右するだろう。

 関カレ1部昇格、全日本駅伝予選会通過、箱根駅伝予選会通過とここまで順調にきている明治。この大舞台でも結果を残し、箱根本戦につなげたいところだ。