(4)ルール紹介

1999.01.01
【男子】
 種目はスティク、リング、ロープ、クラブの4種。それぞれ10点満点で評価し、4種目の合計得点で競う。

男子新体操は男性らしい力強さや動きの変化、巧みな手具操作と転回系の組み合わせで演技が行う。

【女子】
ロープ、フープ、クラブ、リボンの4種目。それぞれ20点満点で合計得点で競う。また各種目はD(難度)A(芸術)E(実施)の三つの要素で得点が構成される。

(D+A)×0,5+E=合計得点【20点満点】

【D・難度】
最高18個の難度を入れることができる。また各種目で重視される動きがあり、その要素の技を演技の中に6個含めることが義務付けられている。

【A・芸術】
Aはさらに「伴奏音楽」と「振り付け」の二つの項目に分類される。伴奏音楽は動きと音楽の調和や、音楽テーマの統一が採点基準。
 また「振り付け」は「基礎構成」と「特別な芸術的特徴」の二つの項目からなり、「基礎構成」は身体要素の選択、左右の手の均等使用、アクロバット要素など多様性が問われる。「特別な芸術的特徴」は熟練度や独創性が求められる。

【E・実施】
身体や手具の技術、音楽と動きなどを考慮し10点満点から減点されていきます。減点は最低でも0,3と厳しく、選手には正確な演技が求められます。

 女子に比べ男子のルールは採点基準や項目などにおいて明記されておらず、あいまいな部分が多く見られます。その一因として挙げられるのが、男子新体操の普及率の低さ。日本で生まれた男子新体操は競技人口も少なく、あまり発展してきませんでした。そのためルールも女子に比べあいまいであると言えます。

 しかしルールのあいまいさが逆に、男子新体操の魅力につながっているとも言えます。伴奏に合ったダイナミックな演技を魅力とする男子新体操。それは「自由に自分の新体操を表現できる」(三宅・法2)と、技の得点にとらわれる必要がないからこそ生み出されるのです。