
帝京大B戦 流れをつかみ切れず悔しい敗戦/練習試合
雨の八幡山で帝京大B戦が行われた。序盤から果敢に攻め込むも、相手ディフェンスのプレッシャーや自分たちのミスに苦しみなかなか得点を奪えず。後半は連続トライを奪う場面も見られたが力及ばず19―31でノーサイド。雨の影響か、両チームともにハンドリングエラーに苦しんだ試合となった。
◆6・14 練習試合(明大八幡山グラウンド)
▼対帝京大B戦
明大19{7―24、12―7}31帝京大〇
序盤から積極的にボールを動かし、帝京大のディフェンスをこじ開けようとする明大。しかしハンドリングエラーに泣き、思うように攻め切れない時間が続く。7分と9分にはディフェンスのほつれから立て続けにトライを献上。また、明大ボールのキックオフでのダイレクトタッチなど個人のミスも続き、流れが帝京大に傾いた。しかしここで終わらないのが明大である。10分に帝京大ボールのスクラムでペナルティーを得ると、ラインアウトからのモールでトライを狙う。「帝京大が相手なので、スクラムはみんな相当気合が入っていたと思う」(左プロップ檜山蒼介・情コミ3=尾道)。惜しくもトライにはならなかったが勢いづいた明大はその後も左センター蓬田雄(政経4=流経大柏)の突破を起点に果敢に攻撃を仕掛け、何度も帝京大の反則を誘う。しかしゴール前まで残り数メートルに迫ったところで痛恨のノックフォワード。またしてもチャンスを逃してしまった。その後26分と30分にトライを奪われる。だがここから試合は明大に傾き始めた。35分にはまたしてもスクラムでペナルティーを得るとラインアウトからゴール前でフェーズを重ね、最後はパスに合わせて走りこんできたフルバック古賀龍人(商1=桐蔭学園)が豪快にグラウンディング。左ウイング伊藤利江人(商3=報徳学園)のコンバージョンキックも決まり7―26とした。
後半も立ち上がりで先制トライを許す。しかし5分にマイボールスクラムから右へ展開すると、右センター大和哲将(政経2=佐賀工)が快速を飛ばしビックゲインを魅せる。その後左に振りながらフェーズを重ね、最後は右ウイング長谷川諒(情コミ2=報徳学園)が左隅にトライ。さらに10分には右ロック百武聖仁(商1=東海大仰星)のビッグタックルが決まる。2人の好プレーで流れを得た明大は続く15分にもスクラムでペナルティーを獲得。ラインアウトを選択しモールで押し込むが帝京大の強固なディフェンスの前にまたも得点できず。その後もスクラムでペナルティーを得ると、ゴール前でFWが猛攻を見せるが帝京大の分厚い壁を突破することは叶わなかった。しかし度重なる攻撃の中で得点の糸口を見つけ出した明大は、30分に相手の反則からクイックスタートを仕掛けると、古賀がビックゲイン。テンポよくフェーズを重ね最後はディフェンスのギャップを突いた伊藤利が中央にグラウンディング。「相手のディフェンスがどんなに良くても、攻め続ければどこかに隙間が空く。そこを狙いに行こうという話がハーフタイムにあった」(伊藤利)。コンバージョンも決まり19―31と追い上げる。その後試合終了まで帝京大の猛攻を受けるがゴール前で好ディフェンスを見せ、得点を許さずノーサイドとなった。
朝日大戦に続きB戦では2敗目を喫した明大。序盤からミスに泣き流れをつかみ切れない苦しい試合となった。しかしスクラムやアタックなど随所で輝きを見せ、選手たちもこの敗戦から多くを学び、次戦への糧となるだろう。「前半の1発目からどんどん自分たちのプレーを出していけるような準備を1週間を通してやっていきたい」(古賀)。さらなる成長を誓う明大ラグビー部の今後に期待だ。
[加藤晃誠]
試合後のコメント
檜山
――帝京大学のディフェンスについてはどのような印象を持ちましたか。
「一人一人のフィジカルがすごく強かったです。そのフィジカルが強い相手に対して、僕らは1対1で戦いに行ってた部分があったので、そパスだったりとかオプションを使っていかないと、これから上に上がっていく上で勝てないと感じました」
伊藤利
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。
「ブラインドウイングで試合出るのは2回目で、ユーティリティバックスとしてウイングもできた方がいいってところで、ボールのもらい方だったりとか、チェイスのところだったりとかを意識しましたが、まだなかなかうまくいかなかったです。でも、いいレビューができる試合ではあったと思うので、自分でしっかりレビューして次につなげていきたいです」
長谷川諒
――明大のディフェンスはいかがでしたか。
「流れの中でいいタックルは何回かあったので、そこでしっかりタックルした人だけじゃなくて、周りの人がしっかり反応して、しっかりボールを奪い切るってところを次は意識したいです」
古賀
――トライシーンを振り返っていかがですか。
「FWがモールでプレッシャーをかけてくれて、寄ったところをBKが取り切るという形だったので、全員でしっかりトライ取れたのがよかったと思います」
百武
――今後の意気込みを教えてください。
「春の公式戦にまだ出られてないので、残りの試合も狙っていきたいですし、冬もしっかり上のチームに絡んでいけるように頑張っていきたいと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES