32年ぶり1部定着!/秋季関東大学リーグ1部2部入替戦

1999.01.01
32年ぶり1部定着!/秋季関東大学リーグ1部2部入替戦
 1部7位の成績で入替戦に出場し、2部2位の駒大と対戦した本学。今季のリーグ戦に臨む前から掲げていた目標である“1部残留”を懸けて、気合十分に挑んだ。本学の力をすべて出し切ったとは言えない試合だったが、1部で戦ってきたチームとして相手に実力の差を見せつけ、見事ストレート勝ちで1部残留を決めた。

 第1セット目、序盤から選手、応援共に気合いが入り、廣本(商3)などのスパイクで得点を重ねる本学。途中6点差をつけてリードする。しかし中盤になると本学の調子が下がりはじめ、ミスも目立つようになると駒大に7点連続ポイントを許してしまう。そこで相手にリードされるも、田辺(法2)や木村(法2)の攻撃で徐々に得点を奪い返し、25―20で第1セットを制す。そのまま本学の調子は戻らず試合は第2セットへ。自分たちの攻撃で得点をあげると同時に、自分たちのミスで得点を失っていく。それでも本学は中盤から調子を取り戻し、25―18で2セット目も制した。

 第3セット目は終始本学ペースの展開となった。田辺のブロックや関(文2)のスパイクでも得点をあげ、3点、そしてまた2点、また5点と連取。終盤には甲斐(政経4)や松本(文1)も起用され、活躍を見せた。最後は田辺のスパイクで得点し、9点もの差を付け駒大に勝利した。

 試合後、「1、2セットは内容良くなかったけど、3セット目は満足できる内容だった。1部残留という目標が達成できてすごくうれしい」と語った深町主将(政経4)。最後はやはり、昨季までとは違う1部校明治の力を見せつけることができた。この勝利で本学は、32年ぶりに1部定着を実現させたこととなる。次は12月に行われる全日本インカレ。4年生にとっては最後の大会だ。関東リーグベスト8に入る大学の一つとして、全国の舞台で活躍してほしい。

~試合後のコメント~
・佐々木監督
「思っていたよりも駒大を圧倒できてよかった。2、3セット目、20点以内に相手を押さえられたのは1部での経験があるからだと思う。しかしベンチで見ていてブロックなどまだまだ足りないのもあるし改善していく。1部定着できたことは大きいが来年の春も定着することが大切。全日本インカレでは来年への布石をつけるために余裕さえあればどんどんいろんな選手を使っていきたい」
・深町主将
「1、2セットは内容良くなかったけど、3セットは満足できる内容だった。1部でもう1年やりたかった。でも1部残留という目標が達成できてすごくうれしい。後輩たちにがんばってもらいたい。明治はサーブカットが苦手で、カット率が1部の中で最下位だった。カットからの切り返しを良くしていきたい」
・廣本
「個人的にはダメな試合だったが、勝てて良かった。自分は決めなきゃいけない立場だと思うけど、チームに貢献できなかった。入替戦はプレッシャーがかかるけど、その場面でどれくらい頑張れるかが大事。課題が残った。来季また1部で戦えるので、4年生にも感謝し、7位よりもっと上を目指して頑張りたい。今回、関東のベスト8に残ったので、全日本インカレではベスト8以上目指して頑張らなきゃと思う」
・木村
「今は廣本さんに頼ってばかりいるので、廣本さんのフォローができるくらいの余裕を持ちたいです。1度テンションが下がるとなかなか盛り上がれないところが明治の弱点です」
・関
「チームの反省としては、いつも言うことだけど立ち上がりが遅い。個人としては1部でも通用するスパイクを打てるようになりたい」
・田辺
「勝ててうれしかった。チームの調子も悪くなかったし、しっかりと動ければ負ける相手ではないと思っていた。次の代も自分たちの代もずっと1部で戦えるように頑張りたい。全日本インカレではベスト8を目指し強いチームと戦っていけるようにしたい」
・芳賀(営2)
「今日の試合はあまり良くなかった。廣本さんをカバーできなかった。今回のリーグ戦を振り返って、出来は7割。1部は初めてだったけど食らいつけていけたので良かった。来年は1部からのスタート。明治は小さいことが難点だけど、その分緻密(ちみつ)さを大事にし、上位を目指して頑張りたい。全日本インカレは、今のチームとしての集大成でもあるので、1部校として頑張っていきたい」