宿敵・中大破り2年ぶりの3位/全日本学生優勝大会
順調に駒をベスト8決定戦まで進めた本学。相手は9年もの間、本学が勝利を奪うことができないでいる強豪・中大だった。先鋒・竹下(政経2)が攻めの剣道で2本勝ちを収め、続く三雲(政経1)は引き分けたものの、仁部(商2)が2本勝ちを収め、3戦終わって試合成績は2―0、本数差は4―0と大きく中大を引き離す。本学が確実に流れをつかみ、勝利をほぼ手中にしたかと思われた。しかし「中大はリードしても安心できない」と今野監督が語ったように、ここで中大が巻き返しを見せる。三将・松井(法2)、副将・吉野(文4)が相次いで一本負け。本数差では4―2と勝るものの、試合成績を2―2とされ、大将戦までもつれこむ。絶対に敗北が許されない一戦、青木主将(営4)が大将としての役割を果たした。相手に攻め込まれたものの、決定打を防ぎ、好機を待つ。両者ポイントなしのまま向かえた終盤、待ちに待った好機が到来。相手の構えが上がった一瞬のスキを逃さず、完璧な小手で一本勝ちを収めた。中大から奪った9年ぶりの勝利はベスト8への切符だった。
臨んだ準々決勝、本学は東海地方3位の実力校・朝日大と対戦した。先鋒・竹下が相手の上段構えにうまく対応できず、2本負けを喫してしまう。その後2戦相次いで引き分けが続き、嫌なムードが漂う。そんな中向かえた中堅戦、仁部が2本勝ちで勝利を収め、対戦成績を振り出しに戻した。「チームの団結力ならどこにも負けない」(青木主将)、その言葉が示す通りの戦いだった。その後は引き分けが続き、再び大将戦にもつれこむが、一本勝ちで勝利。ベスト4へと駒を進めた。
準決勝の相手は全日本2連覇中の国士大。「練習量からして違う」(鴨宮・営3)強敵だが、「気持ちの上で負けないように」(青木主将)臨んだ。「勝ち負けではなく、悔いが残らないようにしよう」。青木主将と吉野は試合前から決めていた。結果は0―5と完敗。そんな中でも持てる力をすべて出した。
「今のままでは国士大には勝てない。練習時間や練習環境が劣る中で勝つために何をしていくか」(今野監督)。後輩たちが今回の試合を通じて、そして4年生の姿を見て、今以上に責任ある立場として課題を見据えることが、前に進んでいくことが新たなチームの第一歩となるだろう。まずは新人戦が待っている。更なる飛躍なるか。
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