
段の部で土屋泰が大会連覇を達成! 今年度も表彰台を明大勢が独占/第38回東日本学生個人選手権
明大からは級の部2人、段の部10人がそれぞれエントリーした今年度の東日本学生個人選手権。段の部に出場した土屋泰生(文2=関西福祉科学大)が昨年度と同様に山田太粋(法2=岩槻)を決勝で破り、大会連覇を果たした。3位決定戦でも昨年度と同様に山田健斗(文4=桜丘)と大谷流生(法3=大商大堺)のカード。山田健が勝ち、昨年度のリベンジを果たした。
◆6・8 第38回東日本学生個人選手権(大森スポーツセンター) ▼段の部 土屋泰——1位 山田太——2位 山田健——3位 大谷——ベスト4 砂川——3回戦敗退 土屋賢、長倉、保泉、児玉幹、牧野——2回戦敗退 ▼級の部 日隈——3回戦敗退 児玉虎——2回戦敗退
実力者ぞろいの段の部で、圧倒的な実力を見せたのは昨年度覇者の土屋泰と2位の山田太。スピード感のある試合展開で他大学の選手を寄せつけずに互いに準決勝まで駒を進める。土屋泰は「自分が負けたら明治のみんなの格も下がっちゃうと考えていたので、しっかりと戦うことができて良かった」と語った。一方の山田太は「自分自身審判の判定に救われたなっていう試合が多くあって、自分で納得のいく一本っていうのがほとんどなかった」と語ったものの準々決勝では残り時間を80秒近く残し勝利するなど安定感のある戦いを見せた。
準決勝に進んだ2人はそれぞれ先輩と相対することに。1戦目は土屋泰と山田健の対決。土屋泰は「やってきたことができたと思う部分が普段の試合よりも多かった」と振り返るように、胴突きで一本を先取した後も果敢に攻め続け最後は左からの面突きで決勝進出を決めた。山田健は「今、試合のつくり方がアップしないのが課題としてあって、それがどうしても土屋泰など強い相手と対戦する時に迷ってしまう事が、今回また改善点として新しく見つかったのかなと思う」と敗戦したもののこの試合を前向きに捉えた。
2戦目は山田太と大谷の一戦。試合序盤は互いを探り合う展開になったが、試合中盤に差し掛かるところで山田太が仕掛けて面蹴りで一本を獲得。その後残り1分を切ったところで山田太が二本目を鮮やかに決め決勝へ駒を進めた。このシーンを「大谷先輩とやった時の投げはうまくいったなと思う」(山田太)と振り返った。
決勝は昨年度と同カードとなった。試合は終盤まで膠着(こうちゃく)状態が続く。その中、残り30秒で土屋の胴突きが決まり先制。その一本を守り抜き大会連覇を達成。それでも土屋泰は「決勝の時はやっぱり得意技に逃げちゃう部分があったので、そこでチャレンジし続けられるマインドが今後大事だと思う」と次を見据えた。
3位決定戦も去年と同カードとなり昨年度は大谷が勝利したが今年度は山田健の胴突きが二本決まり山田健に軍配が上がった。山田健は「もう1回負けたくないって気持ちが1番強かった。先輩である以上、僕も勝っていかないとあかんなと思い、意地があったので、とりあえず勝ってほっとしているというか、絶対次来る(対戦する)と思うので。それに負けないようにまた練習頑張ろうかな」と振り返り、大谷は「去年のリベンジをされたのは、ほんまに悔しいです」と次回以降のリベンジを誓った。今大会の結果により、土屋泰、山田太に加え山田健、大谷も総合選手権の切符を獲得した。
表彰台に乗った4人は昨年度と同じメンバーと、他大の選手にも明大の戦力の厚さを再確認させた。2週間後に迫った全国大学選抜(選抜)選手権では史上初の2年連続のグランドスラムに向けて大きなヤマ場となるが今度は明大の総合力を証明する時になる。
[近藤陽紀]
試合後のコメント 山田健 ——総合選手権の切符を手にしました。 「僕は総合の切符がずっと取れてなかったので。これで取れたのでまた練習、さらにレベルアップして、選抜も行けるのでバシバシ行きたいなと」
——2週間後の選抜は最上級生として迎えますが心境はいかがですか。 「僕もまだまだ強くならなきゃいけないと思っています。キャプテンの力にならなっていう気持ちにもみんななったと思うので。もっと練習の士気上げて、もっとガチガチに練習したいなと思っています。去年グランドスラム、井上(晴陽前主将・令7法卒)キャプテンでグランドスラムとったので。とりあえず選抜を取って前期を終わらせて、後期また新しいスタートが切れたらと思います」
——選抜に向けてライバル校はどこになりますか。 「やっぱり関大。毎年決勝で当たり、今回のトーナメントが簡単な試合じゃないので、今まで以上にもっと最初からフル稼働で行かなきゃいけないので、まずは中大も倒して。龍谷大も、最終的には関大を圧勝したいなって思っているので。これから僕だけじゃなくてもみんなで盛り上げていきたいなってやっています」
大谷 ——総合選手権に向けてはどのような目標を立てたいですか 「去年は1回戦で負けたので、去年よりも上に。入賞はしたいです。そこは本当に最低限なので、これから頑張っていきたいと思います」
——選抜に向けてはどのような意気込みでいきたいですか。 「しっかり決勝は出て勝ち切って、土屋賢生主将(法4=関西福祉科学大)明治のグランドスラムに1歩近づいていくようにします」
土屋泰 ——先日の世界大会優勝について聞かせてください。 「国内の大会の方が正直自分的には感覚はレベルが高いなって。緊張感はあったし、アウェーなので色々今までとは違う感じがしたのですけど、戦い自体はどちらかというと国内の試合の方がこれは難しいなって思いました」
——全国選抜大会へのチームとしての目標と、個人としての意気込みを教えてください。 「チームとしての目標は絶対に5人で勝ち切ること。誰が出ても勝ち切ること。自分的には全員がキーマンだと思いますが、僕と決勝だった山田太が負けてしまうとチームも負けてしまうし、その2人が勝てばほとんど確定で優勝できる大会だと思うので、自分たち同期2人でチームの底上げをして、チームを引っ張っていけたらいいなと思います」
山田太 ——決勝戦の振り返りをお願いします。 「勇気を持って前に出てようっていう意識はしていました。ですが思ったより、最初に考えていた勇気を持って前に出るっていうことがちょっと足りなかったのかなとは思います。」
——全国選抜大会に向けて、チームとしての目標と、個人としての意気込みをお願いします。 「チームとしは今年優勝すれば連覇になるので、グランドスラムを目指している僕たちとしても、やっぱりここは個人としても団体戦は今のところ1年生から無敗でいけているので、今回も圧倒的に勝ってチームを優勝に導けたらなと思っています」
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