
堂々の10連覇! 魅せたチームの団結力/第58回法政・明治・立教 三大学定期戦
日本学生選手権(インカレ)総合3連覇に向け、インカレレギュラー最終選考を兼ねた戦いである法大、明大、立大3校の定期戦が開催された。10連覇を狙う今年度も多くの種目で首位に立ち、確かな実力を披露した明大。中でも、男女共にリレー種目で1位を獲得、さらに大会記録を更新する活躍を見せるなど、チームの結束力を存分に発揮した。
◆6・8 第58回法政・明治・立教 三大学定期戦(立大・セントポールズアクアティックスセンター)
▼男子――1位
▼女子――3位
今大会も多くの選手が自己記録や大会記録を更新した。個人種目では、上川畑英(政経3=桐光学園)が400メートル個人メドレーにて4分15秒88で1位、さらに〝黄金世代〟の田渕海斗(令7情コミ卒=現明治大学大学院)が樹立した大会記録を更新する活躍を見せた。川野博大(商2=武南)は、前日に行われた東京都選手権で更新した100メートルバタフライでの自己ベストを今大会53秒15で更新。さらに200メートルでも自己記録を更新する大躍進を遂げた。川野は「選考会(日本選手権)で敗れてここまで気持ちを切り替えるのが難しかったが、なんとか切り替えられて、両種目でベストが出たのですごく自信になった」と今大会の泳ぎを振り返った。
リレー種目では、男子4×100メートルメドレーリレーで、大会記録を上回る3分38秒61で1位を獲得。第1泳者・西村優雅(情コミ2=湘南工科大付)がつくった良い流れを終始切らすことはなかった。また、フリーリレー2種目でも他大を下し、リレー全3種目を制覇した。
女子もリレーで躍動した。4×200メートルフリーリレーで、第1泳者・田村真優(営2=目黒日大)が、法大と僅差ながらも首位でバトンを渡すと木津喜一花(商3=淑徳巣鴨)が一気に4秒以上の差をつける。その後も伊東開耶(政経1=昭和学院)、長尾佳音(営4=武蔵野)が勢いそのままに他大を引き離し、見事1位フィニッシュ。2位と8秒差のゴールとなった。個人種目でも活躍が光った木津喜。200メートル個人メドレーでは2位と4秒差をつける圧倒的な実力を披露した。
小嶋壮主将(情コミ4=桐光学園)は「チームの雰囲気がすごく良くて、みんながそれぞれを応援し合う姿というのがすごく印象的だった」と今大会を振り返る。その言葉が表すように、会場内には出場中の選手へ送る大きな声援が絶えず響き渡り、チームの一体感を強く印象づけた。また、得点が2倍となるリレー種目で男女ともに結果を残す活躍を見せるなど、団結力は大会結果にも表れ、インカレへの弾みを強く感じさせた。今大会を終え、インカレまで残り90日を切った。今大会で見せた持ち前の結束力で互いに高めあい、女子はシード権獲得、男子は目指す3連覇へ向けて歩みを進める。
[清水優]
試合後のコメント
小嶋
――インカレまで90日を切っています。これからどのような練習をしていきたいですか。
「これからは持久力よりも、レースを意識した練習が増えてくると思います。より実践的なレースで、質を高めていくことを意識してみんなで取り組んでいきたいです」
川野
――インカレでの目標を教えてください。
「同期の加藤涼(政経2=中京大中京)と共にインカレでインター(インターナショナル・ナショナル標準記録)を切ることを狙って、頑張りたいと思います」
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