4×400メートルR 悲願の決勝進出/日本学生対校選手権

2025.06.09

 岡山の地で開催された日本学生対校選手権(日本インカレ)。3、4日目は全国から集う猛者を相手に健闘。明大は、1万メートルWと4×400メートルRでそれぞれ5位入賞を果たした。

◆6・5〜8 第94回日本学生対校選手権(JFE晴れの国スタジアム)
3日目
▼男子1万メートルW決勝
近藤 5位 40分28秒50
長田 11位 42分07秒05
▼男子200メートル予選
3組 川津 4着 21秒14
7組 鷹羽 6着 21秒46
▼男子4×400メートルR予選
1組 原田、鷹羽、川津、古俣 1着 3分06秒65 決勝進出 明大新(当時)

4日目
▼男子3000メートルSC決勝
小林周 14位 9分07秒08
▼男子4×400メートルR決勝
原田、鷹羽、川津、古俣 5位 3分06秒03 明大新

 3日目に行われた最初のレースは1万メートルW決勝。明大からは、近藤岬(理工4=十日町)主将と長田隼人(商3=松山工)が出場した。序盤から続々と離脱する選手がいた中、近藤は中盤まで先頭集団に食らいつく。最終的には集団から離されてしまったものの、5位でフィニッシュし、今大会明大勢初の入賞を決めた。一方の長田は「レースプラン通りではなかった」(園原健弘監督)と先頭集団に付いて行ったことにより、自分のペースを見失い、思い通りのレースとはならず。11位と悔しい結果となった。続いて行われた男子200メートル予選。出場した鷹羽柊弥(法4=盛岡四)と川津靖生(法3=明星学園)は、ともに全国の猛者に阻まれ、予選で姿を消す。特に川津は先日の関東大学対校選手権で3位に輝いたが、全国に舞台に屈した。3日目に行われた最後の種目は男子4×400メートルR予選。明大の中でも抜群の走力を誇る原田真聡(文3=東農大二)、鷹羽、川津、古俣由人(法2=東京学館新潟)の4人で出走した。レースは序盤から上位を狙える位置で安定してレースを進めると、3走の川津が最終コーナーでトップに立ち、アンカーの古俣へバトンをつなぐ。古俣は走り出し直後に抜かされ、一時は中盤に位置するも、最後の直線で大東大と早大を抜き返し、見事1着でゴール。当時の明大記録を更新し、翌日に行われる決勝へと駒を進めた。

 4日目の男子4×400メートルR決勝には、3日目と同じ原田、鷹羽、川津、古俣の4人が出場した。2走の鷹羽が6位でバトンをつなぐと、3走の川津が得意のコーナーで近大を抜いて順位を上げた。最後はアンカーの古俣がホームストレートで猛追を見せたが、あと一歩及ばず5位でフィニッシュ。3位との差はわずか0.32秒で表彰台を逃した。男子3000メートルSC決勝には、小林周太郎(営3=伊賀白鳳)が出場した。序盤こそ先頭集団についていたものの、レース中盤に徐々に離され14位でゴール。全国との力の差を痛感するレースとなった。

 明大は男子4×400メートルRで悲願の決勝進出を果たした。200メートルを主戦場とする鷹羽、川津の投入が功を奏した。園原監督は「本来なら走るはずの佐田(龍昇・法4=大分東明)や荒澤(朋希・営3=明大中野)が、個を捨ててチームのための選択をしてくれた。彼ら自身から200メートルの選手を入れたいという提案があった」と振り返る。控えに回ったメンバーの献身的なサポートが、この快挙を支えた。今後は「個」がさらなる飛躍を果たし、チーム力の底上げを図れるかがカギとなる。この成果を足がかりに、さらなる高みへ躍進できるか。明大の挑戦は続く。

[安田賢司、武田隼輔]

※レース後のコメントは後日特集記事「紫子奮迅」にて掲載いたします。