
早大に敗れまたも準優勝/東京六大学チャンピオンシップ
初戦の相手は法大。試合前「1発目が法政か……」と多賀総監督が不安な言葉をこぼしたのとは裏腹に、先頭の青木主将(文4)が会心のフォール勝ちを収めると、波に乗り結果、全階級で圧勝。続く東大、慶大、立大戦でもフォール勝ちが目立った。特に立大戦では7戦中5戦でフォール勝ちを収めるなど、明治の強さを見せつけ、危なげなく白星を重ねていった。
そして迎えた最終戦。もちろん相手は早大だ。早大は先月の学生王座で悲願の優勝を成し遂げている。しかし、そんな相手に物おじすることない選手たち。確かにそれまでと比べて、フォール勝ちを収められるような試合の持ち運びにはならなかったが、両校一歩も引かない攻防が続いた。しかし96㎏級では青木主将がまさかの1-2で惜敗してしまう。この悪い流れを変えようと、相澤(農1)が挑んだ。開始直後に、投げ技を披露。テンポの速い試合展開を有利に進めた相澤は第2ピリオドでも投げ技を繰り出し、2-0の判定勝ちを収めた。しかし学生王座チャンピオンを前に、バックや場外など細かなポイントを重ねられ、早見(理工1)の不戦勝のほかはこの相澤の1勝のみ。結果2-5で敗北した。
今大会を振り返ると、早大戦で活躍した相澤、そして各校1人ずつ選ばれる優秀選手賞に輝いた早見をはじめ、加藤(営1)、鈴木(農1)、徳山(理工1)と1年生全員が、出場した階級で全勝した。学生王座後に多賀総監督が「下級生がチーム一丸となることの重要性を意識することが他大に比べて要求される。そこをもっと認識させなきゃいけない」と話していた課題は着実に克服されつつある。今週23、24日に駒沢体育館で行われる全日本大学グレコローマン選手権、そして11月28日~30日に開催予定の秋季新人戦に期待の持てる結果を残した。
☆元本紙記者の挑戦☆
昨年、この六大戦に参加した元本紙記者が今年も参戦。昨年は1ポイントも奪えないまま敗れたが、今年は大健闘した。東大戦、慶大戦に出場。東大戦では残り1秒までリードを保っていたが、最後の最後にポイントを奪われ逆転負け。念願の初勝利はお預けとなったが「練習していた技ができてよかった」と満足そうに語った。
関連記事
RELATED ENTRIES