全国の舞台で苦戦 バネに成長を誓う/日本学生対校選手権

2025.06.08

 例年よりも3カ月ほど早く開催された日本学生対校選手権(日本インカレ)。明大の選手たちも関東を飛び出し、全国の強者たちを相手に自身の力試しに挑んだ。どの選手も奮闘を見せるも、全国の壁に阻まれ1、2日目は8位入賞を果たせた者はいなかった。

◆6・5~8 第94回日本学生対校選手権(JFE晴れの国スタジアム)
1日目
▼男子100メートル予選

 2組 竹尾 7着 10秒68
 6組 神戸 3着 10秒60 準決勝進出
▼男子400メートル予選
 2組 原田 2着 47秒03 準決勝進出
 3組 古俣 7着 46秒81
男子1500メートル予選
 2組 野川 12着 3分53秒03
 3組 加世堂 14着 3分59秒54
▼男子4×100メートルR予選
 2組 竹尾、神戸、川津、下野 2着 39秒30

2日目
▼男子400メートル準決勝
 1組 原田 7着 47秒35
▼男子100メートル準決勝
 1組 神戸 6着 10秒45
▼男子走幅跳決勝
 1組 宮坂 12位(全体25位) 7メートル24

 今年度、日本インカレの会場に選ばれたのは岡山県のJFE晴れの国スタジアム。天候にも恵まれ、良いコンディションと雰囲気の中で日本インカレの幕は上がった。明大にとっての初戦となったのは男子100メートル予選。関東学生対校選手権(関東インカレ)で入賞した選手たちのほとんどが今大会にもエントリーしており、ハイレベルなレースとなった。東洋大の大石や順大の灰玉平とともに予選2組に出走した竹尾拓真(農4=明星)は、10秒68で惜しくも予選敗退。神戸毅裕(営3=明星)は6組に出走し、着順で準決勝へと駒を進める。準決勝では予選より出力を上げたものの、力及ばず。決勝進出とはならなかった。男子400メートル予選には関東インカレで2位に輝いた古俣由人(法2=東京学館新潟)が出場。関東インカレの決勝でPB更新を果たした勢いそのままに入賞するかと思われたが、日本インカレという舞台のレベルの高さに阻まれることに。46秒81というタイム他の組では準決勝への切符をつかめたタイムながら、組7着に終わった。関東インカレでは予選敗退と悔しい結果に終わった原田真聡(文3=東農大二)は、2着で準決勝へ進出。しかし準決勝ではさらなる高速レースに対応し切ることができず、組7着で決勝進出を逃した。

 男子1500メートルには野川元希(営2=愛知)と加世堂懸(商3=仙台育英)が出場。両者ともに集団の前の方で勝負する展開には持ち込めず、決勝の舞台に踏み出すことはできなかった。男子走幅跳には、入学後から継続して好成績が目立つ期待のルーキー・宮坂玲皇(商1=岩倉)が出場を果たす。2本目まではファウルでNMとなるも、3本目で7メートル24にまとめ上げた。4本目以降への挑戦権を手にすることはできなかったが、1年目での日本インカレという舞台の経験は、宮坂の今後の飛躍につながるだろう。男子4×100メートルRは、各組1着という狭き門を潜り抜けるべく熱戦が繰り広げられた。明大も奮闘を見せ東洋大に続いて2着に滑り込むも、決勝には届かず。関東インカレのリベンジを果たすことはかなわなかった。

 前半2日間は全国の壁を前に苦戦を強いられた明大勢。しかしこのハイレベルな大会に参戦したという経験そのものが、ますます彼らを強くするバネとなるだろう。今後の彼らの飛躍からも、目が離せない。

[春田麻衣]