
健闘するも表彰台獲得ならず/全日本新人選手権
本学から出場する6クルーの内5クルーが予選、敗者復活戦を突破する理想的な展開で最終日を迎えた。しかし早朝のレースで優勝に期待が懸かっていた女子ダブルスカルが準決勝でまさかの敗退を喫し、その後も男女のシングルスカルも決勝に進むことができないなど、調子の上がらないクルーが相次いだ。女子舵手付きクォドルプルや男子エイトなど大型クルーは辛くも決勝進出を決めたものの、本学にとっては厳しい準決勝となった。
午後に行われた決勝は進出したクルーにとって、準決勝に続きこの日2本目のレースとなる。この厳しいコンディションの中、女子クォは宿敵早稲田に食いつくことができず4位に終わり、「最初出られて焦ってしまった。1年生には優勝争いをさせたかった」とクルーリーダーを務めた中山(文2)も悔しさをにじませた。一方男子エイトは4位と女子クォと同順位ながらも、今まで低迷していた花形種目での決勝進出。「それなりの結果だと思う」(平松・営2)と選手も前向きに捉え、来期につながるレースとなったようだ。
結果こそ振るわなかったものの、「初心に戻って基礎や体力作りを」(三谷・理工2)と冬にすべき課題も見つかり来期へ向け収穫ある大会になった。4年生が部を完全に卒業して初めて迎えた今大会、3年生が下級生をサポートし、2年生が大会に出場する最高学年として責任を持つ。求められた役割は達成できていたように思えた。このオフ期間を有効に使い、今年の快挙を達成したメンバーに負けないくらいの部をつくって欲しい。
試合後のコメント
女子シングルスカル
三谷
「前半から攻めて後半は少しばててしまった。1000m付近ではまだ競っていたので、そこで勝負できれば5位も狙えそうだった。新人戦なのでメダルは欲しかったが、気持ちを切り替えて冬に頑張りたい」
女子ダブルスカル
浅利(政経1)
「良いレースはできたが、第4クオーターで上げきれなくて残念な結果になった。メンタルも体力もまだ足りていない。そういう課題が明確になって良かった。この悔しい気持ちを忘れずに、何も不安はないと言えるくらい頑張る」
女子舵手付きクォドルプル
中山
「クォで早稲田に勝つということが入学以来の目標だったので、結果は悔しい。課題は見つかったので、強かったのは上級生だけと言われないように頑張る。来年は2年連続でのインカレ女子総合優勝はもちろん、先輩たちのようにクォで良いレースをしたい」
山本(文2)
「体力的に未熟な部分が出てしまい、こういう結果になった。他大に明治は3、4年生だけじゃないというところを見せたかったので残念。冬にやることはどこでも一緒だと思うので、それをどれだけやるかが勝負」
男子エイト
平松
「もちろん優勝が目標ではあったが、練習していく中で実力的に厳しいということは分かっていた。だから、優勝は逃したが来シーズンにつながる良い負けだった。来年も厳しい日程になると思うので、気持ちを切らさないように頑張りたい」
越智(商2)
「大会に出場した中で1番上の学年として、伝えたいことは伝わったと思う。オフシーズンで一皮むけて、来年こそは今年できなかった優勝を」
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