
法大に一歩及ばず 接戦を逃す/春季オープン戦
春季オープン戦4戦目に迎えた相手は昨年度関東王者の法大。第1Q、法大に先制を許すも、即座に追いつき第2Qで試合をひっくり返す。第3Qまでリードを保ったが第4Q終盤にFG(フィールドゴール)で逆転を許し、惜しくも敗戦となった。
◆4・26~7・6 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド他)
▼6・1 対法大戦(法大川崎総合グラウンド)
明大28{7―10、14―10、7―6、0―3}29法大○
開始直後から試合が動いた。試合最初の攻撃で法大にTD(タッチダウン)で先制を許したが、直後の攻撃でRB#21高橋周平主将(文4=足立学園)のTDで同点に追い付く。しかし、第1Q終盤にFGを決められ再び追いかける展開になる。続く第2Q、WR#17山口凪(法4=甲南)のランプレーでゴールまで近づけると、残り10分15秒、WR#19五十嵐洸毅(文4=狭山ヶ丘)がQB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)からのロングパスを受け取ってTDとなり逆転に成功する。「練習で何度も後藤(WR#11後藤珠・政経2=千葉日大一)と合わせたパスだったので自信を持って投げ込めた。期待通りのキャッチを見せてくれて良かった」(新楽)。しかし法大も攻撃のペースをつかみ、残り7分26秒にはまたも勝ち越される。対する明大も果敢に攻撃を仕掛け、残り5分、WR#18杉崎友則(政経4=明大中野)がボールを持つとディフェンスを振り切り、TDを決めて再び逆転。第2Q終盤にFGで得点を奪われるも、21―20で前半をリードで折り返した。
迎えた後半戦、第3Q開始直後からQB#12掘切陸玖(商3=明大明治)の長距離パス成功や五十嵐のランプレーで攻撃の流れをつかんだ。残り7分16秒、RB#5宇野楽翔(政経3=同志社国際)がボールを持つとディフェンスの空けた隙間に走り込んでTDを成功させ、さらにリードを広げた。「この春シーズン、ケガから復帰してからなかなか結果が出なくて、練習の時から悩むことが多かったので、一つ目に見える結果が出てほっとした気持ちだった」(宇野)。しかし、第4Q残り8分22秒、法大にTDを許し点差が縮まると、明大の攻撃も振るわず、相手に主導権を握られる展開が続く。試合終盤、LB#9関拓真(法2=佼成学園)がインターセプトを試みるなどディフェンス陣が奮起したが、FGを決められ逆転を許してしまう。オフェンス陣にミスが目立ちうまく攻められない状況が続く中、試合終了のホイッスルが鳴った。
関東王者に最後まで食らいついたが一歩及ばず敗戦となった。今試合をもって1勝3敗となった春季オープン戦では「とにかく勝ちにこだわりたい。秋に向けてチームに弾みをつけられるような試合展開にしていきたいと思う」(新楽)と一つでも多くの勝利を目指す。次戦は6月15日の中大戦、勝利を収めることはできるか。
[福田翔人]
試合後のコメント
新楽
——試合を振り返っていかがですか。
「試合前半はかなりテンポ良く試合を運べたのかなと思います。ランもパスもバランスよく出ていたので今までの反省を十分生かせたオフェンスができましたが、後半に淡白なオフェンスになってしまったのはQBとしてリズムをつかみきれなかった自分の責任かなと思っています」
——昨秋1位の法大を相手に接戦を演じられたことについて手応えはありましたか。
「昨秋1位とはいえ主力選手を何人か失っている法大相手に勝ちきれなかったところは明治の弱さが出たかなと思います。去年の成績に関係なく全試合を勝たなければ意味がないと実感しました」
宇野
——試合を振り返っていかがですか。
「オフェンスとしては前半からいいテンポでドライブすることができ、結果的に4TDを取れたので良かったと思います。ただ、最後勝ち切れなかったことが悔しいです」
——法大のディフェンス陣はいかがでしたか。
「LBのブリッツやDLのスタンツがとても多かったので、最初はややこしいなという印象でした」
——次戦への意気込みを教えてください。
「個人としては課題が山積みなので、中大戦で今回よりもさらに納得がいくプレーを増やして、チームの勝利に貢献します」
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