
東海大を圧倒 早大戦へ弾みをつける/関東大学春季交流大会Aグループ
悔しい敗北を喫した京産大戦から1週間。関東大学春季交流大会(春季大会)2戦目・東海大戦が行われた。前半は苦しい時間があったものの14―0で試合を折り返す。後半は開始早々から得点を挙げ、勢いに乗ると立て続けにトライ。47―0の快勝を収めた。
◆6・1 関東大学春季交流大会(東海大湘南校舎ラグビー場)
▼対東海大戦
〇明大47{14―0、33―0}0東海大
前半は苦しい展開から始まった。前半10分、東海大のラインアウトからの素早いアタックを防ぎ切れず、トライエリアへのボールの持ち込みを許してしまう。しかし、トライではなくノックフォワードの判定。相手のミスに救われた。その後明大は攻撃に転ずるも、東海大は粘り強いディフェンスで先制点を許さない。「前半の最初のところで東海大の強みの部分に付き合ってしまった」(ゲームキャプテン・右フランカー楠田知己・政経4=東海大仰星)。一進一退の攻防が続く中試合が動いたのは32分。自陣10メートルライン付近で獲得したペナルティーをスクラムハーフ柴田竜成(営4=秋田工)が素早いリスタートから一気に敵陣トライライン前までボールを持ち込み、最後は右プロップ佐藤蓮(文2=常翔学園)がグラウンディング。先制点を挙げることに成功する。勢いに乗った明大は続く37分、敵陣5メートルライン付近でのマイボールスクラムからフェーズを重ね、左フランカー中川功己(営3=流経大柏)がトライ。「きつい中でFWはいいスキルを使ってできていた」(中川)。14―0で試合を折り返した。
主導権を握りたい後半は明大の得点から始まる。後半10分、敵陣5メートルラインでのペナルティーからスクラムを選択。柴田が持ち出しそのままトライエリアへ。前半の勢いを落とさず後半をスタートした。明大のペースで試合を進めていき迎えた29分、ラインアウトからの早いテンポでの攻撃から大和哲将(政経2=佐賀工)がトライ。東海大を突き放す。「自分の強みであるテンポのいいアタックができて良かった」(後藤快斗・政経1=桐蔭学園)。続く36分、ラインアウトからのモールを押し切り西野帆平(文4=東福岡)がトライを決めFWの強さを見せると、後半40分にはスクラムからボールを受け取った大和が相手をかわしてトライ。BKも力を発揮した。「ここで満足するのではなく、続けて試合に出るために日頃の練習から求められている役割を果たしていきたい」(大和)。そして試合終了間際の42分。相手からボールを奪った後藤が走り切りダメ押しの得点。47-0で試合を終えた。
前半は難しい時間を過ごしながらも後半には相手を突き放し、無失点で敵地での試合を終えた。次戦は早大との伝統の一戦。手強い相手ではあるが、東海大戦で見せた接点の強いディフェンスや素早い好守の切り替えなど強みを前面に出し、昨年度のリベンジを果たしてほしい。
[虻川隼人]
試合後のコメント
左ロック亀井秋穂(政経3=長崎北陽台)
――規律面を振り返っていかがですか。
「ラック周りでうまくクリーンアウトできていなかったところなどで、規律で負けている部分が多いので、次は早大戦までにそういったところを自分も改善していきたいです」
中川
――早大戦への意気込みを教えてください。
「責任とプライドを持って頑張りたいと思います」
楠田
――試合の良かったところを教えてください。
「結果的に無失点だったので、ディフェンスはみんな良かったと思います。常にしんどい場面でも走り続けることができていて、1トライ目は柴田が起点になってくれて、しんどいところでめちゃくちゃ走ってくれていたりしていたので良かったです」
スタンドオフ萩井耀司(商2=桐蔭学園)
――キックでの攻防を振り返っていかがですか。
「前半、風下の中でハイパントを多用したんですけど、うまくはまってなかったので、ロングキックに切り替える判断をもう少し早くして、次の試合に挑みたいと思います」
後藤
――前回の試合で課題にしていたキックを振り返っていかがですか。
「東洋大戦に比べたら今回のキックはだいぶ修正できていたと思います」
大和
――個人で良かった点と課題点を教えてください。
「敵陣に入ったからには必ず取り切るっていう気持ちだったので、相手陣ゴール前のスクラムで相手をずらして取り切れたところが良かったです。課題点はコミュニケーションのところなので横とのコミュニケーションをもっと増やしたいです」
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