東海大B戦 大量トライで快勝/練習試合

2025.06.03

 A戦に引き続き行われたB戦。前半明大はトライを量産し、ハイスコアゲームに。後半も勢いそのままに危なげなく87―31で勝利した。

6・1練習試合(東海大学湘南校舎ラグビー場)

対東海大学戦

明大87{54―19、33―12}31東海大

 前半開始3分。センタースクラムからテンポ良くパスを回し、早々にゲームキャプテン・スタンドオフ伊藤龍之介(商3=国学院栃木)のトライで先制する。続けて、フルバック伊藤利江人(商3=報徳学園)が持ち前の俊足で相手を置き去りにし、またもや伊藤龍にボールが渡って連続トライ。さらに9分、右センター舛尾和(文3=佐賀工)からのパスを受けた左ウイング海老澤琥珀(情コミ3=報徳学園)が華麗なステップを踏んでトライを重ねる。伊藤龍、海老澤の安定したラインが圧倒的なスピードと技術で3連取、伊藤利が3本ともコンバージョンを沈め、21点を獲得した。12分には明大のペナルティから自陣でのラインアウト、そしてモールで押し込まれ、東海大がトライ。しかし16分、センタースクラムからパスをつなぎ、最後には「運ぶべき場所にボールを運んで、いいゲームコントロールができた」という言葉通り伊藤龍が大きく幅を効かせたパスで相手を翻弄(ほんろう)し、右フランカー瓜生丈仁(法1=小倉)が受け取ってトライ。「チームのみんながボールを前に運んで、(伊藤)龍之介さんがそこに対していいパスを放ってくれた」(瓜生丈仁)と語るようにチームが一丸となったいい雰囲気で試合を優位に進める。勢いは止まることなく19分、伊藤利の技ありパスを受け取って、伊藤龍がインゴールへ。23分には相手のパスワークにディフェンスが追い付かずトライされるも、27分にはすぐさま海老澤が追加点。しばし試合が停滞した36分、東海大ボールのモールで相手が大きくゲインし得点を返される。38分には右ウイング渡邊陽平(商4=開志国際)が、42分には伊藤龍が4本目のトライを押し込み、54―19と大量得点を記録して前半を終えた。

 メンバーをがらっと変えて臨んだ後半戦も明大が先制する。5分、敵陣のセットプレーから瓜生丈道(法3=小倉)に渡りグラウンディング。7分には安田快史(文1=関大北陽)、左フランカー久保太進(法2=長崎北陽台)の目覚ましいゲインを受けて、またも瓜生丈道が連続点をもぎ取る。「後半に入ってからもスコアを0―0で考えてプレーした」(瓜生丈道)と油断せず、集中力を感じさせるスタートを切った。10分には東海大のモールへの対応が後手に回って失点。両チームにペナルティが重なり、試合状況が混沌としてきた後半24分。今度は明大がモールで相手を押し返し、井本章介(情コミ1=常翔学園)がゴールラインを割る。「FWの強さを全面に押し出したモールだった」(井本)。30分には息の合った連携パスでテンポを崩さないまま、神尾樹凛(政経1=国学院栃木)がトライ。36分にトライを返されるも、追随を許さないかのように38分には、古賀大輝(政経1=佐賀工)の裏パスが通り、久保がゲインし、安田がトライを返す。そのまま87―31で幕を閉じた。

 ハイペースに進んだ今試合。東海大に一度もリードを許すことなく、選手一人一人が多様な活躍を魅せてくれた。試合を経る毎に大きく成長する平組にこれからも目が離せない。

[近藤 未怜]

試合後のコメント

伊藤龍

――復帰戦となりましたが意識したことはありますか。

 「復帰戦ではあるんですけど、あまり気負いせず、周りのいい選手をしっかり使って、練習してきたことを出せるラグビーができればいいかなと思いました」

井本

――後半出場する際意識したことはありますか。

「前半出ていたフッカーの人から、相手がどんな風にスクラムを組んでくるかを聞いていたんですけど、相手の組み方に自分がうまくコミットできなくて、受ける形になってしまったので、そこを自分からもっと勝負できるようなフッカーなりたいなと思います」

瓜生丈仁

――相手のFWには(特にモールにおいて)どんな印象を持ちましたか。

「もちろん重さっていうのもあるし、強かったんですけど、特に自分のトイ面のバックローの選手たちに機動力があって、最初はちょっとタックル入りづらかったりしました。最後の方がしっかりそれに対して順応できて、普段通りのプレーができたので良かったかなと思います」

瓜生丈道

――ご自身の良かった点と課題を教えてください。

「良かった点は、キックオフのところでしっかり攻めてマイボールになったところとならなかったことがあるんですけど、しっかりそこでハンティングをできたことと、反省点はもっと順目に回って攻撃に参加できたら良かったところかなと思います」