大東大戦に勝利 春リーグ全勝も準優勝で大会を終える/秩父宮杯関東大学アイスホッケー選手権

 秩父宮杯関東大学アイスホッケー選手権(春リーグ)の最終戦を迎えた。中大、東洋大に勝利し、ここまで全勝の明大は、大東大を相手に完封勝利。レギュレーションタイムでの勝利数が上回った中大が優勝となったが、無敗で春リーグを終えた。

◆5・5~6・2 秩父宮杯関東大学アイスホッケー選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼6・1 対大東大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
◯明大4{3―0、0―0、1―0}0大東大

 試合は序盤から明大が主導権を握る。第1P2分46秒にFW寺内理雲(政経2=駒大苫小牧)のシュートが相手GKをかすめるゴールとなり先制点を獲得すると、その約4分後にはFW井口藍仁(商4=埼玉栄)が1人でゴール前まで持ち込み、最後はフリーになったFW城野友咲(政経2=駒大苫小牧)が流し込んだ。15分14秒には再び井口がゴール前で相手を翻弄(ほんろう)するプレーを見せると、味方とパスをつなぎながら、ゴール左にバックハンドで決め、3点リードとなった。

 第2Pは両者得点が生まれず膠着(こうちゃく)した試合展開となったが、第3P3分36秒にキルプレーの中、FW渡邉力輝(商3=埼玉栄)が1人で持ち込んでバックハンドでゴールを決め、さらに相手を突き放した。守備面では、GK工藤授(政経1=駒大苫小牧)とGK亀田翔(法3=釧路江南)が試合の半分ずつを守る形となったが、相手にゴールを決めさせず。ピンチはあったものの、高い守備力を見せ、無失点で守り切った。

 大東大戦に勝利し、春リーグを全勝で終えた明大。レギュレーションタイムでの勝利数により準優勝となったものの、選手たちは「まだ自分たちは無敗」(井口)と胸を張る。「無敗で来ているので、秋リーグ(関東大学アイスホッケーリーグ戦)もインカレ(日本学生氷上競技選手権大会)も無敗でいきたい」(寺内)。秋こそは全勝優勝へ。〝無敗の紫紺〟は今後も輝き続ける。

[安田賢司]

試合後のコメント
村社海莉主将(文4=埼玉栄)
——春リーグを戦い抜いてみていかがでしたか。
 「楽に勝てる相手はいないと思っていたので、苦しい中でも勝ち切れたところが大きな収穫なのではないかなと思います」

——今後の意気込みをお願いします。
 「まずは1冠落としてしまったので、3冠という目標が早々に断たれてしまったのですが、気持ちを切り替えて秋リーグ、インカレと先輩たちに自信を持って報告できるような結果を残したいなと思います」

井口
——このチームで初めてとなる公式戦を戦い抜いてみていかがですか。
 「いいチームに出来上がったかなと思います」

——個人的なMVPは誰だと思いますか。
 「2年生の寺内です。大事な場面でも決めてくれたし、1セット目としての要でもあったのかなと思います」

大工原澪央(法1=北海道清水)
——初めての公式戦を戦い抜いていかがでしたか。
 「1年生なので先輩に迷惑をかけられないという立場や、1つ目で試合に出るという明治のプライドが自分を緊張させたのですが、いつも通りのプレーができていたと思います」

——無敗で戦い抜けた要因というのはなんだと思いますか。
 「試合前のムードや練習の取り組みでチームの雰囲気がすごく良かったと感じています」

工藤秀生(商1=北海道清水)
——GKの工藤授選手のプレーはどのように見ていましたか。
 「自分の代で一番うまいキーパーですし、安定していて信頼できます」

——この1ヶ月、リーグ戦を戦ってみて印象に残ったことはありますか。
 「中大戦です。自分のプレーができ、これからの成長につながってくると思った一戦だからです」