4艇が表彰台入り 女子部は全5艇がA決勝進出/全日本ローイング選手権

2025.06.01

 日本最高峰の大会である全日本ローイング選手権。大会最終日となった大会3日目は、決勝が開催され、明大からは7つのクルーが出場。男子舵手付きフォアと軽量級女子ペアが2位、軽量級女子ダブルスカルと女子舵手付きフォアが3位で表彰台入りした。

◆5・2224 全日本ローイング選手権 (海の森水上競技場)
▼女子クォドルプル準決勝1組(S鴇田3三中2纐纈B志賀)――3位

▼軽量級女子ペアA決勝(S八塚B荒川)――2位

▼男子シングルスカル準決勝1組(川竹)――5位

▼男子クォドルプル準決勝2組(S髙田3岸本2廣瀨B波多野)――4位

▼男子舵手付きフォア準決勝1組(S小笠原3阿部2佐々木静B平田C鹿川)――1位

▼男子フォアC決勝(S杉本3廣瀨2佐藤B尾崎)――2位

▼女子舵手付きフォア決勝(S木部3大場2平松B小野寺C岡部)――3位

▼男子クォドルプルB決勝(S髙田3岸本2廣瀨B波多野)――2位

▼女子クォドルプル決勝(S鴇田3三中2纐纈B志賀)――4位

▼軽量級女子ダブルスカル決勝(S小松B兼松)――3位

▼男子シングルスカルB決勝(川竹)――1位

▼男子ペアB決勝(S西脇B土橋)――1位

▼軽量級男子ダブルスカル決勝(S菅井B青木)――4位

▼男子舵手付きフォア決勝(S小笠原3阿部2佐々木B平田C鹿川)――2位

▼女子エイトA決勝(S木部7三中6小野寺5平松4纐纈3大場2鴇田B志賀)――5位

 男子舵手付きフォアは、予選、準決勝ともに1位で決勝に進出。決勝では、社会人チームである中部電力が飛び出し、それを大学のチームが追いかける展開に。明大は1500メートル地点付近では約一挺身の差をつけられたが、終盤にかけてスパートをかけて中部電力に食らいつき2位に躍り出ると、最終的には1位の中部電力と約1秒差でゴール。佐々木静基(商2=米子工)は「完璧に近いレース展開をすることができたが、1位には実力で追いつけなかった」と悔しさをあらわにしていた。

 女子部は出場した全5艇がA決勝に進出した。軽量級女子ペアは、熾烈(しれつ)な2位争いを制し表彰台入り。しかし、予選では1位だったため悔しい結果となり、表彰式では選手の目に涙が浮かんでいた。軽量級女子ダブルスカルは、予選2位で臨んだ決勝。序盤は飛び出していき大きくリードをつけ、1000メートル地点では1位となっていたが、徐々に差を縮められると終盤に追い上げることができず3位となった。予選では5位と苦戦した女子舵手付きフォアは、決勝では3位で表彰台に滑り込んだ。1位の立命館大、2位の仙台大の優勝争いが加熱していく中、明大は立大との3位争いに。互いが牽制し合う接戦となったが、それを見事に制した。舵手の岡部華林(文4=佐野)は「立命館大と仙台大との差を感じたので、そこに特化した練習をしていきたい」と9月に行われる全日本大学選手権(インカレ)へ意気込み、早くも次を見据えていた。

 杉本隆晟主将(政経4=熊本学園大付)は「対抗種目は男女ともにメダルを獲得して、冬の練習の成果が出てきている」と手応えを感じている様子。大きな目標である史上初のインカレ男女総合優勝へ向けて練習を重ね、成長していく。

[野原千聖]

試合後のコメント
杉本

――今大会を振り返っていかがですか。
 「対抗種目は男女でメダルを獲得して、冬の練習の成果が出てきているなと思いました。対抗種目になったメンバーに負けないように、今回決勝に行けなかったメンバーもしっかりボトムアップしていけば、僕たち4年生が目標にしている対抗種目優勝と全艇表彰台が9月のインカレでは達成できると思っています」

岡部
――全体の結果を振り返っていかがでしょうか。
 「昨年度に比べてかなりメダルの数も増えてきて、チーム全体的には少しずついい方向にきているのかなと感じました。あとは、インカレを見据えてみると、社会人のチームに食らいついていったところもあり、学生の中では高い順位を取っているクルーも多かったと思っているので、自分たちの位置付けがはっきりとわかりました。次のインカレにつながる大会になったと感じています」

佐々木静
――試合で良かった点と悪かった点を教えてください。
 「普段落ちるところで上げきれたというところが良かったですけど、逆にこれまでの明治の良かったラストスパートやスタートの強さが逆に薄れてしまったかなというのが悪い点につながったと思います」