井上が自己ベストも 実力の差を見せつけられた悔しいレースに/全日本大学駅伝対校選手権関東学連推薦校選考会

2025.05.30

 今年度は例年よりも早く、11月に行われる全日本大学駅伝の予選会が行われた。エース格とされる大湊柊翔(情コミ3=学法石川)や綾一輝(理工3=八千代松陰)が欠場の中、井上史琉(政経2=世羅)が自己ベストを更新するも本戦出場争いに食い込むことができず。新体制となってから初の大舞台で結果を残せず、3年連続で本戦出場を逃した。

◆5・24 第57回全日本大学駅伝対校選手権関東学連推薦校選考会(レモンガススタジアム平塚)
10位 明大 3時間55分05秒75

 前半から気が抜けない1組目を任されたのは、長距離部門主将の室田安寿(情コミ4=宮崎日大)と桶田悠生(政経1=八千代松陰)。桶田は中盤まで第2集団につけ、順調にレースを進めた。後半になり引き離され始めるも、24着とルーキーながら粘りのレースにまとめる。一方、室田はレースのほとんどを後方で進めたが、終盤にチームを勢いづけるスパートをかけて18着でフィニッシュとなった。続いて行われた2組目。ここ最近調子を上げ切れていない吉川響(文4=世羅)は一時遅れたものの、粘りの走りを見せ19着でフィニッシュ。3年生ながら初の大舞台となった石堂壮真(政経3=世羅)は終盤で集団についていくことができず26着と悔しいレースになった。

 2組目終了時点で本戦出場までは 48秒と巻き返しを狙う後半組。3組目に出場した井上は、集団のペースにのまれることなく最後まで自分の走りで押し切り、28分55秒57と自己ベストを更新し13着に食い込む大健闘。一方、成合洸琉(情コミ2=宮崎日大)はレース中盤から苦しい展開になりやや力負けしたものの、26着でフィニッシュとなった。そして、後がない最終4組目。堀颯介(商4=仙台育英)は中盤までいい位置につけるもラストスパートで他大の選手に徐々に離され始める。しかし、最後まで意地の走りを見せ、25着ではあったものの28分50秒82という今大会チーム最速のタイムで4年生らしい走りを見せた。森下翔太(政経4=世羅)は各校のエースたちが抜け出す中、一時はその後方に位置する大きな集団を先頭で引っ張る時間も見られたが、力及ばず31着でフィニッシュ。全員が個々の最大限の力を発揮するも、チーム結果としては悔しさの残るレースとなった。

 明大の最終順位は10位。本戦出場までは2分5秒と、3年連続で本戦出場を逃すこととなってしまった。しかし、エース格のそろい踏みとは言えない中でもチームで最大限の力を出し切った今大会。井上の自己ベスト更新など次につながる結果も得られた。新体制になったばかりの長距離部門の今後の挑戦に期待したい。

[吉澤真穂]

※レース後のコメントは後日「紫子奪迅」にて掲載いたします。