
強豪・東海大にまたも阻まれ3位/東京学生優勝大会
5月25日に日本武道館で東京学生優勝大会が行われた。前半から1年生を積極的に起用し初戦と第2回戦を乗り越えると、第3回戦の早大戦も勝利を飾った。そして続く準決勝では強豪・東海大を相手に果敢に挑むも、惜しくも敗戦。今大会を3位で終えた。
◆5・25 第74回東京学生優勝大会(日本武道館)
▼明大――3位
今大会は、1年生を中心とした布陣で挑んだ。「1年生の4人を中心に出場し、上級生は後半で出場することを選手たちに話していた」(中濱真吾監督)。初戦の東経大で大勝を収めると、続く第2戦では駒大と対戦した。先鋒の堀悠隼(政経1=埼玉栄)が攻防の末、一本勝ちを収めると、次鋒の中濱洋希(商1=崇徳)が横四方固を決め勝利。五将の大坂常汰郎(商1=崇徳)は積極的な攻勢を仕掛けたものの、互いに有効を得る拮抗した状況に。残り時間が迫る中、こう着した状況を打ち破ったのは大坂。浮落で勝利を収めた。その後明大は順調に勝利を重ね7-0でこの試合を終えた。
第3戦の早大戦は苦しい戦いとなった。先鋒の中濱は、相手の出方を見極める慎重なプレーで試合を進めると、後半の反撃を前に攻め込むことができず、引き分けに。五将の大坂も相手の激しい展開に粘り強さを見せたものの、同様に引き分けた。しかし、中祖がお互いの隙を狙い合う心理戦に制すると、工藤悠祐(政経2=延岡学園)の大外巻込で完全に試合の勢いを取り戻し、5-0で次の試合に駒を進めた。
第4戦目は、絶対王者の東海大。昨年度の雪辱を果たしたい明大だったが、先鋒の片山涼(政経2=國學院栃木)が本日初の一本負けを喫すると、その後も連続で勝ち切れず、引き分けが続く。中堅の堀は粘り強い攻撃に耐え続けるも、残り1分で相手に有効を奪われ、優勢負けに。東海大優勢の現状をどうにか変えたい明大であったが、副将の松原咲人(政経4=大成)と大将の甲木碧(政経4=木更津総合)の反撃も虚しく引き分けで終わり、2-0で敗れる結果となった。
昨年度に続き東海大に惨敗した今大会であったが、得られた経験は次戦の糧となるはずだ。「(1年生は)初めての大舞台でいい試合ができたと思うが、本人たちは悔しがっていた」(甲木主将)。敗戦で明らかになった課題を克服し、悔しさを次の大会に生かせられるのか。チームの真価が問われるのはこれからだ。
[ウエスト宙]
試合後のコメント
甲木主将
――東海大戦の敗戦をどのように捉えていますか。
「今日は1、2年生中心に東海大戦に出場しましたが、今日出たチームの課題を克服し、みんなで共有して、1ヶ月後の全日本学生柔道優勝大会(全日本)までケガがないようにしたいです」
――今後の意気込みをお願いします。
「今日出た課題を克服し、ケガがないように来月の全日本に向けてみんなで頑張っていきたいと思っています」
中濱監督
――東海大にはどのような対策をしましたか。
「東海大の中山選手がキャプテンで流れを作りに来てくることは分かっていたので、そこをしっかりと引き分け以上でやりたかったです。そこで負けてしまい、そのまま流れを持ってかれたことが敗因だと思います」
――選手の活躍をどう評価しますか。
「今回は下級生を中心に出場した布陣で臨み、2失点はしましたが、そこまで内容的には悪くない試合だったと思います」
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