
日大との接戦制す 優勝へ望みつなぐ/春季関東学生1部リーグ戦
春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)も終盤に差し掛かり、明大の前には優勝に向けて絶対に負けられない一戦が立ちはだかる。1ゲーム目から壮絶な打ち合いが続くも、粘り強さを見せ日大を下した。今試合の勝利により、明大は5勝1敗で優勝の可能性を残したまま最終戦を迎える。

1番は芝拓人(情コミ2=野田学園)が出場。第1セットを11―5で先取するも、相手の連打に苦しめられ第2、第3セットを落とす。しかし試合中に好修正を見せ、最終セットには5連続でポイントを奪い勝利。1ゲーム目からフルセットの熱戦を見せた。一方、2番手の飯村は全日本大学総合選手権・個人の部でベスト4の経験がある伊藤礼博の猛攻を受け防戦一方となりストレート負けを喫してしまう。
3番手の水谷悠真(商1=実践学園)がまたしてもフルセットをモノにする。相手のプレーに苦しめられる場面が続くも執念を見せ食らいつき、すべてのセットで接戦を展開した。「相手にずっとリードされていて苦しかったが、なんとか耐えて立て直すことができた」(水谷)。最終セットでは相手のマッチポイントから一気に5ポイントを奪ってみせ、逆転勝利を収める。最終12ポイント目を決めた際にはベンチからも大歓声が沸いた。
第4ゲームは飯村・木方圭介(政経2=野田学園)ペアが出場。もつれた第1セットは14―16と惜しくも落とすも、第2セット以降は主導権を握り危なげなく勝利。「自分たちのミスを少なくして、大きい展開で点数取れるように戦術を変えていけたのが良かった」(木方)と全日本選手権で日本一に輝いた実力を遺憾なく発揮した。
飯村・木方ペアの活躍により勝利に王手をかけた明大は、5番手に安江光博(政経4=明徳義塾)を起用。先週の駒大との試合ではストレート勝ちを見せた安江だが、終盤から相手に押されこのゲームを落としてしまう。「8-4でリードしていたところから1本も取れなかった。できる限りのことは全部したが、相手の方が一枚上手で押し切られてしまった」(安江)
6番にはダブルスで勢い付いた木方が躍動。第2セットまでを連続得点勝利する。しかし、中盤から相手のペースに乗せられ第3セットを落としてしまう。追い詰められた第4セット、相手にリードされている状況から粘り強さを見せ打ち合いに持ち込むと徐々に流れは木方に傾き、12―10で逆転勝利を収めた。「自分からミスをしないことと、粘って1本でも返せるように意識した」(木方)。
明大はここまでのリーグ戦を5勝1敗で終えた。自力優勝は不可能になったものの、いまだ優勝の可能性は残されている。「自分たちはしっかり勝って、あとは運に任せるしかない。自分たちのやるべきことをやるだけ」(安江)。明日はいよいよ最終戦。早大との試合に何としても勝利し、悲願の優勝を成し遂げたい。
[加藤晃誠]
試合後のコメント
安江
――ご自身の試合を振り返っていかがですか。
「コンディションも良く、自信はありました。(本来なら)勝てた試合なのかなと思っています。特に第5セット、8-4でリードしていたところから1本も取れなかったので、連続失点した時に、何か変えないといけなかったと思います」
木方
――日大に4―2での勝利でした。振り返っていかがですか。
「全部の試合がギリギリの試合だったんですけど、競って勝てたのはよかったです」
――明日も2試合での起用が見込まれています。どのような試合をしたいですか。
「ダブルスは全勝、シングルも今4勝しています。このままダブルスは完勝して、シングルスにもつなげて5連勝で終わりたいです」
水谷
――今日はフルゲームの接戦でした。振り返っていかがですか。
「結構頑張って耐えた感じです。特に5セット目の途中リードされている時が苦しかったですが、今日は実践学園の後輩とかが応援に来てくれていて、後輩に良いところを見せたいと思い、頑張って粘ることができました」
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