攻守で圧倒し早大に大勝 春リーグは3位に輝く/関東学生春季1部リーグ戦

2025.05.25

 関東学生春季1部リーグ戦(春リーグ)最終戦は早大との試合。前半は一時大量リードを奪うものの差を詰められた一方、後半は26点を取り、42―25と17点差をつけて圧勝した。  

◆4・19~5・25  関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼5・25  対早大戦(国士大多摩体育館)
〇明大 42 {16ー13、26ー12} 25 早大

 前半の序盤は互いに点を取り合い、7―7で迎えた前半12分。向谷内海都(営3=氷見)のシュートでリードを奪うと、7メートルシュートや、坂本京介(営1=洛北)のセーブからフリーに持ち込む展開など多様な攻めで8連続得点を記録し、15―7と大きくリードを広げ主導権を握る。しかし終盤は早大の反撃を受け「攻撃でのミスの多さから相手の強みである逆速攻で点を取られるシーンが多かった」(外種子田渓汰主将・商4=国分)と決定機でのシュートを決めきれない場面が増えて流れが悪くなり、3連続失点などで16ー13まで点差を詰められ、後味の悪いまま前半を折り返した。

 「相手がクイック速攻をしてきて、前半は速攻だけで半分以上の点数を取られていたので、(後半は)バックチェックを意識して、シュートを丁寧にやっていこうとした」(崎前風諒・政経3=北陸)後半は積極的な攻撃が功を奏し、開始からわずか6分で8得点、うち4点は崎前が挙げた。後半8分には明大側が1人、2分間の退場になるも、自陣のゴール前で相手のパスをカットし、早大の攻撃の芽を摘み取って山場を越えた。勢いに乗った明大は、数的有利の時間に無人のゴールへシュートを突き刺し、坂本の好セーブからカウンターにつなげ7連続得点で大量リードを奪う。「後半は点差が離れた時に、一気にギアを上げて離し切ることができた」(向谷内)と語るように、明大は攻撃の手を緩めず、中盤以降は早大に付け入る隙を与えなかった。終わってみれば後半のスコアは26―12と、後半だけで14点差をつける圧倒的な戦いぶり。42―25の大差で有終の美を飾った。

 最終戦を勝利で終え、明大は7勝2敗で3位。5勝という目標を超える成績を残し、充実した春リーグとなった。優勝候補の一角として挑む関東学生秋季1部リーグ戦(秋リーグ)以降は他校のマークがより厳しくなると予想されるが「その中で勝つ力をつけていけば本物の強さが手に入れられる」(外種子田)。秋リーグ、全日本学生選手権(インカレ)優勝を目指し、鍛錬期に入る。

[橋場涼斗]

試合後のコメント
加藤良典監督
――試合を振り返っていかがでしたか。
 「早大は走ってくるチームなので、そこで自分たちが力負けしなかったという点で、今日は勝ち切れたのが良かったと思います」

――春リーグで収穫はありましたか。
 「やはり1年生です。坂本、青砥(直輝・商1=駿台甲府)熊谷(継・農1=藤代紫水)、この3人が試合に出て、1年生らしくないというか、1年生とは思えないようなメンタリティーとプレーをしていたので、そこは秋につながるところかなと思います」

外種子田
――後半は圧倒的な展開となりました。
 「前半噛み合わなかった部分が後半噛み合ってきて、ミスも減って、シュートも決めきれたのが良かったです」

――今後の目標や意気込みをお願いします。
 「一旦夏休みのブレークに入るので、重要な下の底上げでチーム力を上げて、秋リーグ優勝を目標に3カ月間頑張ります」

崎前
――試合前にはどのような作戦を立てていましたか。
 「ディフェンスの徹底と、勝負どころをはっきりさせようと決めていました」

――春リーグを振り返っていかがですか。
 「春は挑戦者としてチームで臨んで、目標の5勝を達成して7勝できたのは良かったです」

向谷内
――どのような気持ちで最終戦に臨みましたか。
 「僕が明大に来て初めての上位争いで、今までに経験がなかったので楽しかったです」

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。
 「立ち上がりで点数を決められて、気が楽になってのびのびとプレーできました」