
王者決定戦を制せず 春季リーグ3位で閉幕/春季関東大学1部リーグ戦
春季リーグ最終戦の相手は首位・早大。第1、2セットを落とすも第3セットを取り返す。その後は惜しくも1-3で敗北したが、昨年度を大きく上回る3位入賞を果たした。
◆4・12~5・24 春季関東大学1部リーグ戦(日体大健志台キャンパス他)
▼5・24 対早大戦(日体大健志台キャンパス米本記念体育館)
明大1{24-26、22-25、25-22、20-25}3早大○
<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文4=東福岡)、OH佐々木駿(商4=土浦日大)、MB成村航希(政経2=東海大相模)、OP黒澤孝太(政経4=明大中野)、OH近藤大翔(政経1=日本学園)、MB渡邉健(政経3=日本航空)、Li磯脇侑真(政経3=東福岡)
春季リーグ9勝1敗と好調の明大。優勝争いを懸けた最終戦で、首位・早大と対戦した。第1セットから互いに譲らず、一進一退の攻防となる。黒澤の鋭いスパイクでブレイクを果たすも、早大もすぐさまブレイクし拮抗(きっこう)した戦いに。デュースへもつれ込むと、3連続得点を許し、第1セットを落とした。続く第2セットでは早大の強烈なアタックをしのぎながら、成村のダイレクトアタックや黒澤、山田、近藤大の3枚ブロックで点を重ねていく。しかし徐々に点差をつけられ、このセットも奪われた。
後がない第3セット。序盤からブロックポイントを取るなど勢いに乗った明大は、4連続得点で相手を突き放す。さらに、今大会大活躍のルーキー・近藤大が相手を完璧にシャットアウトし、サービスエースも決めるなど八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍を見せた。最後は黒澤が豪快なスパイクを決め第3セットを奪取。続く第4セットは立ち上がりから連続得点を許し、3-8と追いかける展開となる。その後は負けじと得点を重ねるも、この差を埋めることができず。春季リーグは黒星で閉幕となった。
早大に大金星とはいかなかったが、3位入賞という好成績を残した明大。「優勝できる可能性があったからこそ勝ちたかった」(近藤蘭)と悔しさをにじませつつも「連勝しても緩まない、負けた後もしっかり切り替えられるチームを作れたのは大きく成長した部分だと思う」(黒澤)と今後勝ち抜くための大きな成果を得ることができた。次に控えるのは東日本大学選手権。今大会で見えた課題と向き合い、さらなる飛躍を遂げる新生・明大バレー部の活躍に目が離せない。
[藤岡千佳]
試合後のコメント
近藤蘭
――試合全体を振り返っていかがですか。
「セットの序盤の入り、終盤20点以降の勝負強さの差が出た試合だったと思います。勝てなかった試合だったかというとそうでは無かったと思う試合でした」
――活躍が目立った選手を教えてください。
「黒澤がエースとしてこのチームを引っ張ってくれて、チーム全員が黒澤を信じボールを託して勝つという自分たちの勝ち方を確立することが出来ました」
黒澤
――春季リーグを通して見えたチームとしての課題を教えてください。
「9勝できたのは嬉しいですが、その中での無駄な失セットが多かった。その部分が2位、3位争いに響いたので直さなければいけないと思います。また、格上相手の時の自分たちの気持ちの乗せ方みたいなものを考えていきたいです」
佐々木
――春季リーグ全体を振り返っていかがですか。
「サーブやディグからの展開といった部分が新チーム当初に比べ、とても良くなり、大きく成長できた春リーグだったと思います」
近藤大
――明大に入学して初めての大学バレーでしたがいかがでしたか。
「1年生で試合に出させてもらえるとは思っていませんでした。いろいろな経験をさせてもらって、課題も生まれ、練習に励むことができたのでとてもよかったです」
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