1部昇格に暗雲 大東大に惜敗を喫する/関東大学2部リーグ戦

2025.05.24

 リーグ戦2戦目の相手は大東大。両者引けを取らず、試合はミドル級の藤山成悟(商3=上市)にもつれ込む。果敢にストレートを放つも、判定負け。チームとしても3―4で勝ち切れなかった。

◆5・10~7・12 第78回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)
▼5・24 対大東大戦(後楽園ホール)
 明大3―4大東大
▽フライ級
三芳(2回・RSC)安中
▽バンタム級
福留(2回・RSC)遠藤
▽フェザー級
辻本(1回・RSC)石川
▽ライト級
甲斐(WP5―0)今井
▽ライトウェルター級
(不戦勝)佐々木
▽ウェルター級
奥山(2回・RSC)渡辺
▽ミドル級
藤山(WP0―5) 稲葉

 初戦の専大を制し迎えた今試合。フライ級に出場した三芳亮太(商1=名古屋工学院)は序盤からハイペースに攻めたてるも2ラウンド目に相手の強打が刺さりRSC負けに終わる。続く、バンタム級の福留想大(商2=習志野)は「武器のストレートを前回は狙いすぎたので今回はしっかり丁寧に打つというのを意識してできたのでよかった」(福留)と終始、相手を圧倒しRSC勝ちを収める。その勢いのまま、フェザー級の辻本柊哉(文4=高松工芸)とライト級の甲斐優人(文1=習志野)も持ち味を発揮しリーグ戦2連勝に王手をかけた。ライトウェルター級は明大が出場選手無しのため不戦敗に終わる。今季主将を務める奥山湧介(文4=高松工芸)が相手のストレートに苦戦し敗北と、勝負は藤山に託された。ジャブから得意のストレートを打ち込み、序盤は優位に試合を進める。だが、終盤にかけて疲労から足が止まり始めると相手に距離を詰められ強打を浴びる場面が目立ち、試合は藤山の判定負けに。3―4であと一歩及ばず敗戦に終わった。

 明大は今季1部昇格を掲げたものの、目標達成に陰りが。「みんな自分のボクシングをやり切る気合いや集中力をもう一回鍛え直さないといけない」(三浦透コーチ)と2試合を通して明大の課題は明らかになった。次戦の慶大戦まで3週間空くため、この期間にどう立て直しを図っていくのか。

[早坂春佑]

試合後のコメント
三浦コーチ
――今日の試合を振り返っていかがですか。
 「力の入っている選手が多かったと思うので、自分のボクシングをやろうという気持ちが若干焦りにつながってそれが悪い方に出た選手がいたかなと思います」

――ルーキーの活躍についてはいかがですか。   
 「甲斐は前試合含めていいボクシングやっていましたし、少し危ないところはあっても最後までやり切ってくれました。三芳は今日相手との相性とても悪かったですが持ち味を発揮できていましたし、まだこれから伸びてきてくれると思います」

福留
――相手との間の取り方は何を意識されましたか。 
 「相手がインファイターだったので、足を使って距離とって戦おうと思っていてその通りできたのでよかったです」

――今年の目標を教えてください。
 「昨年同様全勝を狙っているんですけど、階級を上げて去年よりも苦しい戦いが続いているので、昨年のことは忘れて挑戦者の気持ちで頑張っていきたいです」