男女ともに王座出場を決められず 最後の望みにかけて/関東学生王座ワイルドカード決定戦

2025.05.15

全日本学生男女王座決定戦(以下、王座)への1枠の出場権を懸けてトーナメント形式で行われる関東学生王座ワイルドカード決定戦が行われた。天候にも恵まれ、明大は落ち着いた射を披露するが、男女ともに惜しくも王座への出場権を勝ちとることはできなかった。

◆4・26 関東学生王座ワイルドカード決定戦(夢の島公園アーチェリー場)

▼男子 明大――2位

 女子 明大――ベスト16

 「緊張は特になく、万全の状態だった」(山本可偉・法4=国学院)と語るように、男子は初戦から圧倒的な強さを見せつけた。相手を寄せつけない正確無比の射で決勝までの3戦を全て6―0と完勝し、昨年度と同じ決勝の舞台へと順調に駒を進めた。そして挑んだ慶大との決勝。「大勢の目の前で射るというのが初めての経験で、とても緊張して思うようにいかなかった場面も多々あった」(大場聖也・理工3=明大中野)。会場に駆けつけた観衆の声援に囲まれながら決勝戦は始まった。序盤は両チームとも高得点を連発したが、やや明大優勢に。その後は慶大が精度の高い射を立て続けに披露し、会場を魅了する。明大はなんとか立ち向かいたいところであったが、慶大がわずかに上回り、王座への出場権を逃した。

 女子の初戦の相手は日大。序盤は3選手に笑顔が見られ、好調がうかがえた。しかし中盤になると、日大が意地をみせ競った展開に。両者譲らず、試合はシュートオフにもつれ込んだ。「今年は、チームで絶対に最後まで諦めないという気持ちを強く持って戦えた」(中島梨々香・商4=国学院)と、強い気持ちで挑んだシュートオフであったが、一歩及ばず、初戦で王座への挑戦は途絶えた。

 結果として、男女ともに王座への出場を決定づけられなかった今大会。「悔しいの一言に尽きる」(大場)と、選手らは悔しさで涙をにじませた。しかし、王座への切符はまだ残されている。今年度から新しく追加された記録選考制度で、明大は王座の舞台を目指す。

[平良有梨奈]

試合後のコメント

武藤圭(法4=明大中野)

――2年連続で決勝の舞台に立ちましたが、今年の決勝の雰囲気はいかがでしたか。

 「去年に比べてチームとしてもいい状態に出来上がっていて、勝てる可能性があった試合だったんですけど、決勝でうまく自分たちの実力が出せず本当に悔しかったです」

山本

――リーグ戦はこれで終了ですが、4年間を振り返っていかがですか。

 「2年生の頃からリーグ戦に出させてもらって、仲間からも信頼されて応援されたという意味では、本当に最高の時間でした」

大場

――今後に向けて意気込みをお願いします。

 「この決勝で慶應大学さんに負けた分、必ず王座に行って王座で倒して、ベスト4、あわよくば優勝したいと思います」

中島

――今日特に意識したポイントは何ですか。

 「特に影響するような風もなかったので、歓声の中でも平常心を保ってとにかくいつも通りの力を発揮できるようにということを心がけていました」

木村有希(法3=明大八王子)

――今日良かったところはありますか。

 「3人の世界観、3人のペースですごくいいチームワークでできたというのは良かったかなと思います」

大野芳桜(農2=鷗友学園)

――ワイルドカードの雰囲気は普段とどう違いましたか。

 「何もかも違いました。いつも通りを意識していたんですけど、そのいつも通りも何か分からなかったですし、今までの試合とは比べものにならないくらい緊張する試合で、自分の練習不足を痛感しました」

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