立大との一戦 雪辱を果たす/春季オープン戦

 春季オープン戦3戦目の相手は昨年度から悔しい負けが続いている立大。第1Q、立大にFG(フィールドゴール)を決められ勝ち越しを許すも、第2QでTD(タッチダウン)を2度決め逆転。勢いそのまま後半も得点を重ね最後まで逃げ切り、見事オープン戦初白星を飾った。

◆4・26~7・6 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド他)

▼5・18 対立大戦(アミノバイタルフィールド)

〇明大24{0―3、14―7、3―0、7-7}立大17

 試合が動いたのは第1Q残り1分25秒。立大にペースを掴まれ、FGで先制される。続く第2Q、流れを渡したくない明大は開始直後、QB#15新楽圭冬(商4=都立戸山)のスクランブルでTDを決めすぐさま逆転に成功する。しかし立大もペースを失ってはいなかった。残り6分19秒、TDを決められまたしても3点を追う展開に。それでも明大は残り2分38秒、RB#21高橋周平(文4=足立学園)が劇的なキックリターンタッチダウンを決め、14―10とリードを奪い前半を折り返した。

 迎えた後半、第3Q。点差を広げたい明大だったが、立大の強力なディフェンスに阻まれなかなか得点を奪えない。「D L (ディフェンスライン)がすごくラッシュをかけてくるという印象」(新楽)。残り4分45秒、LB#35佐尾山智也(文3=日大三)のインターセプトにより、ゴールラインまで残り2ydとするもTDを決めきれず。それでも残り3分26秒、K#10田村勇次郎(営4=矢板中央)がFGを決め、17―10とした。続く第4Q。残り9分30秒、新楽からWR#19五十嵐洸毅(文4=狭山ヶ丘)への約30ydのTDパスが決まり、24―10とさらに点差を広げる。残り6分で立大のロングパスから自陣5yd付近まで攻め込まれるも、ディフェンス陣が奮起し無失点でしのいだ。さらに残り4分15秒、自陣15yd付近からTDパスを通され24―17と残り1TD差まで攻められたものの、なんとか逃げ切り勝利を収めた。

 今試合をもって春季オープン戦は1勝2敗となったグリフィンズ。次戦は6月1日、昨年度の甲子園ボウル優勝校・法大との試合となる。新体制となってからの強みを生かし、強敵相手に勝ち切れるか、期待がかかる。

 [川村暖]

試合後のコメント

新楽

――自身のTDとTDパスを振り返っていかがでしたか。

 「TDもTDパスも、やはりOL(オフェンスライン)のブロック、OLのパスプロ(パスプロテクション)、取ってくれるレシーバー、さらにそこにボールを持ってきてくれるディフェンスの存在というのがあるので、自分だけのTDじゃないというところに1つ全員に感謝とリスペクトをもってやっていかなきゃいけないなというのはまた実感しました。ただ、自分の中ではいいプレーができたことは素直に喜んで、次につなげていけたらなと思っています」

――今年度のチームの持ち味や強みを教えてください。

 「今年度のチームの持ち味は、やはり圧倒的に僕は高橋周平のランプレーかなと思っています。キックに関しても、普通のオフェンスに関しても、高橋のランプレーがどこまで出せるかというのがチームの命を握っていると思うので、そこはすごく期待してやってもらいたいなと思います」